晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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『高校生からわかる原子力』:池上 彰【感想】

池上彰の解説は分かりやすいし読みやすい。本書は、原子力を科学的側面と政治的側面から解説しています。 原子力の科学的側面はあまり説明されません。ウラン型とプルトニウム型、加圧水型原子炉と沸騰水型原子炉など、仕組みと理論が何となく理解できる程度…

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ【感想】|家族よりも大切な家族

こんにちは。本日は、瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」の感想です。 2019年本屋大賞受賞作です。帯は「家族よりも大切な家族」。家族という同じ言葉で比較される家族とは、一体何でしょうか。家族はいくつもあるのでしょうか。 主人公の森宮優…

『聖女の救済』:東野圭吾【感想】|ガリレオが迎えた新たな敵、それは女。

ガリレオシリーズの長編第二作目。ガリレオシリーズは私の好きな作品のひとつです。以前、ドラマを観ていたので、真柴綾音が出るたびに天海祐希が頭に浮かんでしまいます。ドラマと小説では細部の設定が少し変えられていますが、トリック自体は同じです。答…

定期「2019年10月(神無月)」の読書本

日が短くなり、徐々に寒さも増してきました。読書の秋ですが、あまり読めなかったかな。10月の読書本のおすすめ度です。今月は、「おすすめ度★★★★★」はありません。 おすすめ度★★★★ アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎 ソードアート・オンライン16 ア…

『傲慢と善良』:辻村深月【感想】|圧倒的な”恋愛”小説

圧倒的な恋愛小説でありながら、タイトルは「傲慢と善良」です。どのような内容か気になってしまいます。純粋な感情として恋愛を描くのであれば、善良はあっても傲慢はありません。しかし、著者は人の心の奥底を描きます。人を形成した過去まで含めて、心の…

『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』: 佐藤航陽【感想】|「新しい経済」を私たちはどう生きるか!

最初に気になるのが、タイトルの「2.0」です。副題から経済の話だと分かりますが、新しい経済とは?ルールとは?生き方とは? 著者の佐藤航陽は株式会社メタップスの代表取締役ですが、恥ずかしながら著者も会社も知りませんでした。フォーブスやAERAで注目…

『ラプラスの魔女』:東野圭吾【感想】|彼女は計算して奇跡を起こす

殺人の雰囲気が漂う硫化水素死亡事故から始まり、遠く離れた場所で同じような硫化水素の死亡事故が起こることで事態が動き始めます。事故だとしても再現性はなく、事件だとしても実行不可能です。事故とも事件とも言えない状態で、それぞれの見ている角度か…

『人生の勝算』:前田裕二【感想】|路上ライブで身につけた、人生とビジネスの本質!

ビジネス書というよりは、自己啓発と前田裕二の人生のノンフィクションが混ざったような印象です。彼の幼少期から現在までの足取りと、そこで得られた人生の指針について書かれています。彼は苦労したからこそ、物事から何かを得ようとし、活用しようとしま…

『アイネクライネナハトムジーク』:伊坂幸太郎【感想】|ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「アイネクライネナハトムジーク」の感想です。 6つの物語で構成される短編集です。それぞれの物語の登場人物が時空を超えて繋がります。各短編が深く関わり合っています。「出会い」をテーマにしていながら、伊坂幸太郎…

『FACTFULNESS』:ハンス・ロスリング【感想】|10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

私たちは、世界に対して間違った思い込みを持っています。世界は必ずしも悪くなっていません。データを冷静に分析すれば簡単に分かることのようです。本書では、簡単な三択クイズに答えることで世界に対する間違った思い込みを発見していきます。 何故、間違…

『ソードアート・オンライン16 アリシゼーション・エクスプローディング』:川原 礫【感想】|アンダーワールドにアスナ降臨

最終負荷実験がついに始まります。人界軍 VS ダークテリトリー軍の戦いは、守備と侵略の戦いです。アンダーワールド全体を舞台にした全面戦争は、ダークテリトリー軍による一方的な虐殺になるのでしょうか。アドミニストレータがソードゴーレムを作ったのは…

『ソードアート・オンライン15 アリシゼーション・インベーディング』:川原 礫【感想】|最終負荷実験が始まる

アドミニストレータとの決戦が終わり、アリシゼーション編が新たなステージへ進みます。暗黒界(ダークテリトリー)を含むアンダーワールド全てが舞台になります。アドミニストレータを倒しましたが、先行きは決して明るくない。 精神喪失状態のキリト。 ユ…