晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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『人新世の「資本論」』:斎藤 幸平【感想】|唯一の解決策は潤沢な脱成長経済だ

ご覧いただきありがとうございます。今回は、斎藤 幸平さんの「人新世の「資本論」」の読書感想です。 中央公論新社が主催する「新書大賞2021」の大賞受賞作です。斎藤幸平さんの名前は初めて聞きましたが、略歴を見ると海外でも評価されているようです。 経…

『テスカトリポカ』:佐藤 究【感想】|われらは彼の奴隷

ご覧いただきありがとうございます。今回は、佐藤 究さんの「テスカトリポカ」の読書感想です。 第165回直木賞受賞作。麻薬や臓器売買など生々しい犯罪を描いたクライムノベルです。しかし、クライムノベルと一言で言い表せるほど単純ではありません。その理…

『戦場のコックたち』:深緑 野分【感想】|生き残ったら、明日は何が食べたい?

ご覧いただきありがとうございます。今回は、深緑 野分さんの「戦場のコックたち」の読書感想です。 2016年本屋大賞7位で、第154回直木賞候補にもなっています。物語の舞台は、第二次世界大戦のヨーロッパです。ノルマンディー上陸作戦からドイツ降伏に至る…

『黒牢城』:米澤 穂信【感想】|戦国×ミステリ

ご覧いただきありがとうございます。今回は、米澤 穂信さんの「黒牢城」の読書感想です。 第166回直木賞受賞作で、2022年本屋大賞第9位です。 舞台が有岡城で、主人公は荒木村重です。謀反を起こした荒木村重を、小寺孝高(黒田官兵衛の方が分かりがいいと…

『ラスプーチンの庭』:中山 七里【感想】|先進医療は、最愛の人を奪っていった

ご覧いただきありがとうございます。今回は、中山七里さんの「ラスプーチンの庭」の読書感想です。 犬養隼人シリーズの六作目です。命をテーマにしたミステリーは謎解きだけでなく、生きることについて考えさせられます。生と死は人間にとって答えの出ない永…

『アクセル・ワールド 5~9(災禍の鎧編)』:川原 礫【感想】

ご覧いただきありがとうございます。今回は、川原 礫さんの「アクセルワールド5~9」の読書感想です。 スカイ・レイカーこと倉崎楓子がネガ・ネビュラスの復帰しました。謎に包まれた加速研究会が表舞台に登場し、心意の存在を加速世界全体に明かします。…

「村上春樹」長編小説:出版順一覧

ご覧いただきありがとうございます。今回は、村上春樹氏の「長編小説 作品一覧」です。 村上春樹氏は、日本のみならず海外でも高い評価を受けています。ハルキストと呼ばれる熱狂的なファンも多い。ノーベル文学賞も期待されているほどです。なかなか受賞に…

『元彼の遺言状』:新川 帆立【感想】|僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る

ご覧いただきありがとうございます。今回は、新川 帆立さんの「元彼の遺言状」の読書感想です。 第19回「このミステリーがすごい!」大賞の大賞受賞作です。新川帆立さんのデビュー作でもあります。新川さんは弁護士で、元プロ雀士です。興味を抱く経歴です…

『同志少女よ、敵を撃て』:逢坂 冬馬【感想】|独ソ戦、女性だけの狙撃小隊がたどる生と死。

ご覧いただきありがとうございます。今回は、逢坂 冬馬さんの「同志少女よ、敵を撃て」の読書感想です。 第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作です。全選考委員が最高点を付け、満場一致で受賞しました。直木賞候補にも選ばれ、2022年本屋大賞も大賞を受…

『神の悪手』:芦沢 央【感想】|この手を選びたい。たとえ破滅するとしても

ご覧いただきありがとうございます。今回は、芦沢 央さんの「神の悪手」の読書感想です。 将棋を軸にした五つの短編で構成されています。将棋の勝負を描くというよりも、将棋に関わる人たちの人生を描いています。全ての短編ではないですが、全体的に重く暗…

『華氏451度』:レイ・ブラッドベリ【感想】|本が燃える時、人も燃える

ご覧いただきありがとうございます。今回は、レイ・ブラッドベリ氏の「華氏451度」の読書感想です。 レイ・ブラッドベリ氏の代表作です。1966年に「華氏451」のタイトルで映画化もされています。映画化と言えば、マイケル・ムーア監督がブッシュ政権批判のた…

2022年本屋大賞受賞作

2021年12月〜2022年4月にかけて実施された第19回本屋大賞の受賞作一覧です。 大賞 『同志少女よ、敵を撃て』逢坂 冬馬 【得点:463.5点】 2位 『赤と青とエスキース』青山 美智子 【得点:341.5点】 3位 『スモールワールズ』一穂 ミチ 【得点:315.0点】 …