晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『夜の国のクーパー』:伊坂幸太郎【感想】|これは猫と戦争、そしてなにより、世界の秘密のおはなし

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「夜の国のクーパー」の感想です。 猫が言葉を話す。物語の始まりから非現実的です。空想の国を舞台にしたファンタジー的な物語と思いながら読み始めました。舞台も現実には存在しない「この国」と「鉄国」です。しかし、…

『PK』:伊坂幸太郎【感想】|時を超えて、勇気は伝染する。

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「PK」の感想です。 「PK」「超人」「密使」の3つの中編で構成されています。読み進めるほど時間軸や各話の関係性に混乱し、二度読みしました。二度読みしても全ての繋がりを理解し納得できたかと言うと、疑問点も多…

『本日は、お日柄もよく』:原田マハ【感想】|職業小説でなく、お仕事「サクセス」小説

以前から気になっていた1冊です。タイトルと装丁が印象深く、書店で見かけてから頭の片隅に引っかかっていました。スピーチライターという職業を焦点を当て、そこに関わる様々な人生を描いた作品です。 職業としてスピーチライターがあることは知っています…

定期「2018年10月(神無月)」の読書本

10月に入り、朝晩が肌寒くなってきました。秋の夜長、読書の季節ですがあまり読めていません。10月に読んだ本は8冊でした。それでは10月の読書本のおすすめ評価を。 おすすめ度★★★★★ マリアビートル 伊坂幸太郎 おすすめ度★★★★ 一瞬の風になれ 佐藤多佳子 …

『蜜蜂と遠雷』:恩田陸【感想】|文字から音楽が溢れ出る

史上初の直木賞・本屋大賞のW受賞作。ピアノコンクールの物語なので、引き込まれるかどうか疑問を感じながら読み始めました。何故なら、私はクラシックが詳しくありません。正直、ほぼ知らないと言っていい。曲のタイトルを聞いてもイメージできない。単行…

『みかづき』:森 絵都【感想】|学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になる

第14回本屋大賞第2位受賞作。単行本で460頁超の長編作品です。著者の作品は、「カラフル」と「風に舞いあがるビニールシート」の2作品しか読んだことがありません。「カラフル」は中高生向けですし、「風に舞いあがるビニールシート」は短編集なので、読み…

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』:リリー・フランキー【感想】|大切な人を失うことは誰もが経験する

第3回本屋大賞。リリー・フランキーが、母親との半生を描いた自伝的小説です。ドラマ・映画・舞台と映像化されています。私は映像化された作品を見ていませんし、小説も初読です。小説の帯には、福山雅治・みうらじゅんなどの著名人が感想を寄せています。…

2015年本屋大賞の受賞作

2014年11月〜2015年4月にかけて実施された第12回本屋大賞の受賞作一覧です。 大賞 『鹿の王』上橋菜穂子 【得点:383.0点】 2位 『サラバ!』西加奈子 【得点:310.0点】 3位 『ハケンアニメ!』辻村深月 【得点:309.5点】 4位 『本屋さんのダイアナ』柚…

映画「虐殺器官」を観た

こんにちは。本日は、伊藤計劃氏原作小説の映画「虐殺器官」の感想です。 「虐殺器官」は、彼の名を一気にメジャーにした作品です。伊藤計劃のオリジナル長編は3編しかありません。「虐殺器官」「ハーモニー」「屍者の帝国」です。「屍者の帝国」は執筆中に…