読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

小説(作家名)-あ行の作家-有川 浩

クジラの彼:有川 浩【感想】|自衛官の恋愛に心が引き寄せられる

自衛隊を舞台にしたラブコメ。有川浩の持ち味がたっぷりと楽しめる作品です。6編の短編から成る短編集。登場人物は自衛隊員。自衛隊員という縁遠い世界の人々の恋愛模様を、甘く描いています。まるで、高校生のような初々しさすら感じさせるほどです。ドロ…

旅猫リポート:有川 浩【感想】|サトルとナナの最後の旅

勘のいい人なら物語のかなり早い段階で、主人公の悟がナナを飼えなくなった理由に気付きます。遅くとも「Report-03 スギとチカコ」の章でのトラマルの台詞で、確実に気付くでしょう。ナナを飼えなくなった理由が単なるリストラでないことを。 悟とナナを待ち…

空の中:有川 浩【感想】|与えられる愛情で、頑なな心が溶けていく

「塩の街」「海の底」と並び、自衛隊三部作の航空自衛隊編「空の中」です。三部作の中では、この「空の中」が一番読み応えがありました。ページ数からも分かる通り、一番ボリュームがあったということもあります。 「塩の街」よりは多少ましですが、非現実的…

海の底:有川 浩【感想】|潜水艦の中で交錯する二人の気持ちがもどかしい

「海の底」の内容 「海の底」の感想 非現実の中の現実感 危機管理能力 閉ざされた空間 個性溢れる人物たち 終わりに 「海の底」の内容 4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わってい…

塩の街:有川 浩【感想】|塩害が愛する二人を引き離していく

有川浩氏のデビュー作で第10回電撃小説大賞“大賞”受賞作です。受賞作は文庫で刊行されましたが、その後、ハードカバーの単行本で再刊行されています。 受賞から文庫、単行本に至る変遷は、単行本のあとがきに著者が書き記しています。私は単行本を読みました…

空飛ぶ広報室:有川 浩【感想】|挫折を乗り越え、前を見続ける。自衛官の前に人として。

タイトルと表紙に描かれている戦闘機とパイロットの姿。どんな話かもよく知らずに、何となく表紙が気になり買ってしまいました。著者が有川浩氏というのも、購入する気になった理由の一つですが。表紙と帯を見た限りでは、P免(パイロットを罷免された人の…