読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、備忘録的に感想を綴るブログ。主に小説。映画もたまに。

小説(作家名)-ま行の作家

夜行:森見登美彦【感想】

2017年本屋大賞の8位にランキングされてます。 ファンタジーの要素を軸にしていますが、ホラーに近い部分もある。単行本の表紙からは想像出来ない怖さを含んだ小説です。徐々に空気が重くなり、圧迫されていくような息苦しさを感じます。 「第一夜 尾道」か…

ダンス・ダンス・ダンス:村上春樹【感想】

「羊を巡る冒険」から四年後の「僕」の物語。 「風の歌を聴け」から始まり「1973年のピンボール」、「羊を巡る冒険」を三部作と言うなら、「ダンス・ダンス・ダンス」の位置付けは難しい。四部作としてカウントすべきなのでしょうか。ただ、鼠を付けると「鼠…

風に舞いあがるビニールシート:森 絵都【感想】

第135回直木賞受賞作。 森 絵都の作品は「カラフル」を読んで以来、2作目です。「カラフル」は中高生向けの印象でした。 本作は、6編から成る短編集です。それぞれが独立した話であり、全く関係性がありません。 しかし、6編には共通するテーマがあると思…

桜風堂ものがたり:村山早紀【感想】

読後は、とても優しく満たされた気分になります。 書店と書店員の物語。 しかし、単なる職業小説ではありません。本に向き合う書店員たちの暖かくひたむきな思いと、彼らの心の交流を描いています。 彼らが本を愛する気持ちが、ひしひしと伝わってきます。本…

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド:村上春樹【感想】

「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」のふたつの世界を舞台にした物語が、交互に語られていきます。小説の構成上、交互に描かれていますので、同時進行的に語られていきます。 しかし、同時に語られているから、同じ時間軸で同時に起こってい…

火花:又吉直樹【感想】

第153回芥川賞受賞作です。 純文学としての「火花」をどのように読み解いていくのか。芥川賞受賞作を読むたびに、自分自身の純文学の読解力のなさに辟易してしまいます。 「火花」においても、純文学として何が評価されたのか理解できませんでした。人の心象…

舟を編む:三浦しをん【感想】

辞書を作る。 小・中・高校と、国語辞典を使っておきながら、どうやって作られているのかを考えたことなど一度もありません。 辞書は、小説などと違い、その目的がはっきりしています。分からない言葉を調べるということです。同じ書物でありながら、異質の…

羊と鋼の森:宮下奈都【感想】

2016年本屋大賞受賞作です。 ピアノの調律師の話という程度しか知りませんでした。私の勝手な思い込みかもしれませんが、調律師をテーマとして扱った小説は少ないのではないでしょうか。同じピアノでも、ピアニストを主人公にした小説は数多くありそうです。…

羊をめぐる冒険:村上春樹【感想】

「羊をめぐる冒険」の内容 「羊をめぐる冒険」の感想 鼠三部作の終結 村上春樹の小説の要素 「喪失」が物語の発端であることについて 「悪」としての羊 異世界での出来事 「耳専門のパーツモデルであるガールフレンド」と「羊男」 最後に 「羊をめぐる冒険」…

ノルウェイの森:村上春樹【感想】

「ノルウェイの森」の内容 はじめに 登場人物について 「ノルウェイの森」と死 生と性 村上春樹自身の「ノルウェイの森」の捉え方 「ノルウェイの森」の内容 暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音…

異類婚姻譚:本谷有希子【感想】

異類婚姻譚の内容 子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭…

1973年のピンボール:村上春樹【感想】

「1973年のピンボール」の内容 「1973年のピンボール」の感想 「僕」の話 双子との生活 翻訳事務所で働くこと 3フリッパーのスペースシップ 「鼠」の話 最後に 「1973年のピンボール」の内容 さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイ…

告白:湊かなえ【感想】

「告白」の内容 「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次…

風の歌を聴け:村上春樹【感想】

「風の歌を聴け」の内容 一九七〇年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。二人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、“僕”の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青…

ソロモンの偽証:宮部みゆき【感想】

「 ソロモンの偽証」を読んでみて 「第Ⅰ部 事件」の内容 「第Ⅱ部 決意」の内容 「第Ⅲ部 法廷」の内容 文庫版を1年くらい前に購入していたのですが、6冊というボリュームなので、なかなか手が出ず、積読状態になっていた小説です。 ようやく読み始めました…

69 シクスティナイン:村上 龍【感想】

「69」の内容 1969年、この年、安田講堂事件が起き、東大は入試を中止した。アポロが月に行き、ビートルズが「アビーロード」を、ローリング・ストーンズは「ホンキー・トンク・ウイメン」をリリースした。ベトナム反戦運動が高まり、基地の町・佐世保で、…

ブレイブ・ストーリー:宮部みゆき【感想】

「ブレイブ・ストーリー」の感想 分類としては、ファンタジー小説となるのでしょうか。でも、ライトノベルではありません。ロールプレイングゲームをノベライズしたような感覚の小説です。もちろん、オリジナルの作品であり、逆にこの小説を基に、長編アニメ…

希望の国のエクソダス:村上 龍【感想】

「希望の国のエクソダス」の内容 2002年秋、80万人の中学生が学校を捨てた。経済の大停滞が続くなか彼らはネットビジネスを開始、情報戦略を駆使して日本の政界、経済界に衝撃を与える一大勢力に成長していく。その後、全世界の注目する中で、彼らのエクソダ…

カラフル:森 絵都【感想】

「カラフル」の内容 いいかげんな天使が、一度死んだはずのぼくに言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくはさしてめでたくもない下界…

模倣犯:宮部みゆき【感想】

「模倣犯」の内容 公園のゴミ箱から発見された女性の右腕。それは「人間狩り」という快楽に憑かれた犯人からの宣戦布告だった。直木賞受賞作『理由』以来三年ぶりの現代ミステリー。 炎上しながら谷底へ落ちていく一台の車。事故死した男の自宅には、数々の…

ねじまき鳥クロニクル:村上春樹【感想】

実際に読書を始めたのは3年ほど前なので、ブログが現実に追いつくまでは、過去に読んだ本は当時の感想を思い出しながら、書いていきます。 同時に今読んでいる本の感想も随時書いていきます。 「ねじまき鳥クロニクル」を読んで最初の感想は、どのような感…