読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

小説(作家名)-ま行の作家-村上春樹

ダンス・ダンス・ダンス:村上春樹【感想】|喪失の物語が向かう先は・・・

「羊を巡る冒険」から四年後の「僕」の物語。「風の歌を聴け」から始まり「1973年のピンボール」、「羊を巡る冒険」を三部作と言うなら、「ダンス・ダンス・ダンス」の位置付けは難しい。四部作としてカウントすべきなのでしょうか。ただ、鼠を付けると「鼠…

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド:村上春樹【感想】|ふたつの世界の関係性は一体・・・

「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」のふたつの世界を舞台にした物語が、交互に語られていきます。小説の構成上、交互に描かれていますので同時進行的に語られていきます。しかし、同時に語られているから同じ時間軸で同時に起こっているこ…

羊をめぐる冒険:村上春樹【感想】|鼠三部作が、ここに終結する

鼠三部作の3作目です。この後に「ダンス・ダンス・ダンス」という続編が刊行されます。それが、どのような位置づけになるのか別にして、鼠三部作としては完結ということでいいのでしょう。 「風の歌を聴け」は、現実の世界での物語と感じることは出来ました…

1973年のピンボール:村上春樹【感想】|僕は探す。3フリッパーのスペースシップを。

前作「風の歌を聴け」の続編です。この後に発表される「羊をめぐる冒険」と併せて鼠3部作とも呼ばれています。前作は、1970年の夏が舞台でした。「1973年のピンボール」は、タイトルどおり1973年の9月から11月までの物語です。 登場人物は「僕」と「鼠」の…

風の歌を聴け:村上春樹【感想】|「僕」と「鼠」の物語が始まる

村上春樹氏が、1979年に発表したデビュー作です。村上氏は独特の感性や文章表現で、他の作家とは一線を画しています。その感性が、このデビュー作において既に確立されているように感じました。ただ、著者は、「自身が未熟な時代の作品」と評価しているよう…