読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、備忘録的に感想を綴るブログ。主に小説。映画もたまに。

小説(作家名)-や行の作家

甲賀忍法帖:山田風太郎【感想】

以前から読みたい本の一冊でした。 初出が1958年と言うのが信じられないほど、面白い。60年近く経っていても、色褪せない。 伊賀と甲賀の忍者の戦い。10対10の団体戦。 忍者同士の戦いと言えば、お互い鍛え上げた忍法を駆使し、その技量を持って勝敗を決す。…

ダブル・ジョーカー:柳 広司【感想】

「ジョーカー・ゲーム」の第2作目。6話から成る短編集です。 第二次世界大戦前から開戦に至る混沌とした時代を背景に、「D機関」のスパイが暗躍する。 物語自体はフィクションでありながら、現実の時代背景を舞台に描かれているので、とてもリアリティ溢…

利休にたずねよ:山本兼一【感想】

「利休にたずねよ」の内容 「利休にたずねよ」の感想 利休の生涯 多重な視点による利休像 利休にたずねよ 利休と茶の湯と美 「利休にたずねよ」の内容 女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙…

ジョーカー・ゲーム:柳 広司【感想】

「ジョーカー・ゲーム」の内容 結城中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。この戒律を若き精鋭達に叩き込み、軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、…

しんせかい:山下澄人【感想】

「しんせかい」の内容 19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いた先の“谷”では、俳優や脚本家志望の若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な肉体労働、“先生”との軋轢、地元の女性と同期の間で揺れ動く感情―。思い出…

怒り:吉田修一【感想】

「怒り」の内容 若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。犯人は山神一也、二十七歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航していた。そして事件から一年後の夏―。房総の港町で働く槇洋平・愛子親子、大手企業に勤…

沈まぬ太陽(会長室篇):山崎豊子【感想】

「沈まぬ太陽(会長室篇)」の内容 「空の安全」をないがしろにし、利潤追求を第一とした経営。御巣鷹山の墜落は、起こるべくして起きた事故だった。政府は組織の建て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請。恩地は新設された会長室の部長に抜擢され…

沈まぬ太陽(御巣鷹山篇):山崎豊子【感想】

「沈まぬ太陽(御巣鷹山篇)」の内容 十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は五百二十名―。凄絶…

沈まぬ太陽(アフリカ篇):山崎豊子【感想】

「沈まぬ太陽(アフリカ篇)」の内容 広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐…

パーク・ライフ:吉田修一【感想】

「パークライフ」のあらすじ 公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか?スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。なんとなく見えていた景色がせつないほどリアルに動…

神々の山領:夢枕 獏【感想】

「神々の山領」の内容 カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はその男と…

64(ロクヨン):横山秀夫【感想】

「64」の内容 元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。組…