読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

小説(作家)-あ行の作家-冲方 丁

『天地明察』:生方 丁【感想】|暦は天と地を繋ぐ

第7回本屋大賞受賞作。史実を基にした時代・歴史小説です。主人公の渋川春海は囲碁棋士であり、天文暦学者でもあります。算術にも没頭します。自身の興味のある分野に関しては、とても探求心のある人物です。 渋川春海(安井算哲)の名前を教科書で見た記憶…

『十二人の死にたい子どもたち』:生方 丁【感想】|13人目の謎は一体・・・

第156回直木賞候補で映画化もされた生方 丁の長編ミステリー作品です。注目された作品なので、かなりの期待度でした。タイトルも刺激的で興味を引きます。映画化もされていますが、ストーリーはほとんど知らない状態で読み始めました。 「死にたい子どもたち…

『マルドゥック・スクランブル 排気〔完全版〕』:冲方 丁|結末を迎えた時、バロットとウフコックに何が残るのか

「燃焼」は、カジノでの負けられない闘いの途中で終わっています。「排気」は、その闘いの続きから始まります。「排気」は前半部分が「カジノ」での闘い。後半部分で最終局面を迎えます。「圧縮」「燃焼」「排気」と続いた物語が、どのような結末を迎えるの…

『マルドゥック・スクランブル 燃焼〔完全版〕』:冲方 丁|楽園で、バロットは何を得たのか

「圧縮」では、視覚的に派手な戦闘や銃撃が物語の主軸を占めていました。もちろん、その対照として登場人物の内面の動きを際立たせることも主軸です。その両軸をもって、物語を組み立てていました。「燃焼」においては、大きくふたつの構成で物語が描かれて…

『マルドゥック・スクランブル 圧縮〔完全版〕』:冲方 丁|何故、彼女は死ななければならなかったのか

冲方 丁氏の作品で最初に思い浮かぶのが、この「マルドゥック・スクランブル」です。サイバーパンク系のSF小説として支持を集め、映像化・漫画化など小説以外のメディアでも発表されています。サイバーパンク系と言わせていただいたのは、私がサイバーパン…