読書の秋も終わり、寒さが日ごとに厳しくなる11月(霜月)が終わりました。11月の読書本は、12冊でした。
11月の読書本に、自分勝手なおすすめ度を付けてみました。あくまで、個人的感想です。本の面白さは、人それぞれですので、参考程度に見てください。
おすすめ度★★★★★
アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎
伊坂幸太郎らしい軽快で巧妙なストーリーが展開されていますが、結末は切なく悲しい。やり切れない気持ちを抑えられない名作です。
おすすめ度★★★★
チルドレン 伊坂幸太郎
短編を繋いだ連作長編。何気ない日常の中に、心温まるストーリーが広がっています。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする 七月隆文
切なくて悲しい結末に、不覚にも涙が出そうになります。ただ、その結末の中には幸せも含まれていたと感じます。
おすすめ度★★★
マルドゥック・スクランブル(圧縮) 冲方 丁
バロットの心と、その変化が見事な表現力で描かれています。また、緊迫感を伴いながら、弾丸の質量すら感じるほどの圧倒的な戦闘シーンは、読んでいて圧巻です。
マルドゥック・スクランブル(燃焼) 冲方 丁
「圧縮」での激しい銃撃戦から、一転して「カジノ」が主戦場です。その展開の意外性に戸惑います。
マルドゥック・スクランブル(排気) 冲方 丁
バロットとウフコックの「圧縮」「燃焼」「排気」の3冊で綴られた物語が終焉を迎えます。
グラスホッパー 伊坂幸太郎
復讐と非合法組織と殺し屋の思惑が交錯する憎悪と悪意が渦巻く重苦しい話です。
ソードアート・オンライン1 アインクラッド 川原 礫
初めて読んだライトノベル。人間の光と闇を描くことで、単なるファンタジー小説以上の小説になっています。
おすすめ度★★
利休にたずねよ 山本兼一
読み終えた時、人間「利休」が心に突き刺さります。利休のこれほどの生き様を描いた小説は初めてです。
稼ぐが勝ち 堀江貴文
高校生・大学生くらいに是非読んでもらいたい。
羊をめぐる冒険 村上春樹
読めば、多くの謎が残ります。読みやすくもあり、読みにくくもある。そんな小説です。
おすすめ度★
私の消滅 中村文則
テーマとストーリーが複雑に入り組んでいるから、読み取りにくい。加えて、著者の独断的な意見が反映されすぎている。
まとめ
「マルドゥック・スクランブル」や「ソードアート・オンライン」と言ったシリーズものが続いてしまいました。また、伊坂幸太郎が3冊でしたので、冲方丁・川原礫・伊坂幸太郎だけで7冊となり、半分をこの3人の作家が占めてしまいました。12月は、バリエーション豊かに読んでいきます。