読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、備忘録的に感想を綴るブログ。主に小説。映画もたまに。

定期「2017年11月(霜月)」の読書本

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 読書の秋も終わり、寒さが日ごとに厳しくなる11月(霜月)が終わりました。

 11月の読書本は、14冊でした。

  

 11月の読書本に、自分勝手なおすすめ度を付けてみました。あくまで、個人的感想です。本の面白さは、人それぞれですので、参考程度に見てください。

 

   

おすすめ度★★★★★ 

アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎  

 

 伊坂幸太郎らしい軽快で巧妙なストーリーが展開されていますが、結末は切なく悲しい。やり切れない気持ちを抑えられない名作です。 

 

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ 

  

おすすめ度★★★★  

チルドレン 伊坂幸太郎 

 

 短編を繋いだ連作長編。何気ない日常の中に、心温まるストーリーが広がっています。 

 

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。 

  

ぼくは明日、昨日のきみとデートする 七月隆文 

 

 切なくて悲しい結末に、不覚にも涙が出そうになります。ただ、その結末の中には幸せも含まれていたと感じます。 

 

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて―。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。  

  

おすすめ度★★★

マルドゥック・スクランブル(圧縮) 冲方 丁 

 

バロットの心と、その変化が見事な表現力で描かれています。また、緊迫感を伴いながら、弾丸の質量すら感じるほどの圧倒的な戦闘シーンは、読んでいて圧巻です。

 

なぜ私なの?―賭博師シェルの奸計により少女娼婦バロットは爆炎にのまれた。瀕死の彼女を救ったのは、委任事件担当官にして万能兵器のネズミ、ウフコックだった。法的に禁止された科学技術の使用が許可されるスクランブル‐09。この緊急法令で蘇ったバロットはシェルの犯罪を追うが、そこに敵の担当官ボイルドが立ち塞がる。それはかつてウフコックを濫用し、殺戮の限りを尽くした男だった。 

 

マルドゥック・スクランブル(燃焼) 冲方 丁 

 

 「圧縮」での激しい銃撃戦から、一転して「カジノ」が主戦場です。その展開の意外性に戸惑います。 

 

少女は戦うことを選択した―人工皮膚をまとい、高度な電子干渉能力を得て再生したパロットにとって、ボイルドが放った5人の襲撃者も敵ではなかった。ウフコックが変身した銃を手に、驚異的な空間認識力と正確無比な射撃で、次々に相手を仕留めていくバロット。しかしその表情には強大な力への陶酔があった。やがて濫用されたウフコックが彼女の手から乖離した刹那、ボイルドの圧倒的な銃撃が眼前に迫る。 

  

マルドゥック・スクランブル(排気) 冲方 丁 

 

 バロットとウフコックの「圧縮」「燃焼」「排気」の3冊で綴られた物語が終焉を迎えます。 

 

それでも、この世界で生きる―バロットは壮絶な闘いを経て、科学技術発祥の地“楽園”を訪れ、シェルの犯罪を裏づけるデータがカジノに保管された4つの100万ドルチップ内にあることを知る。チップを合法的に入手すべく、ポーカー、ルーレットを制してゆくバロット。ウフコックの奪還を渇望するボイルドという虚無が迫るなか、彼女は自らの存在証明をかけて、最後の勝負ブラックジャックに挑む。 

  

グラスホッパー 伊坂幸太郎 

 

 復讐と非合法組織と殺し屋の思惑が交錯する憎悪と悪意が渦巻く重苦しい話です。

 

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに―「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。 

  

ソードアート・オンライン1 アインクラッド 川原 礫 

 

 初めて読んだライトノベル。人間の光と闇を描くことで、単なるファンタジー小説以上の小説になっています。  

 

クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する―。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずにログインした約一万人のユーザーと共に、その苛酷なデスバトルは幕を開けた。SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティーを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことに。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし―。 

  

おすすめ度★★

利休にたずねよ 山本兼一 

 

 読み終えた時、人間「利休」が心に突き刺さります。利休のこれほどの生き様を描いた小説は初めてです。 

 

女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭へと昇り詰めていく。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出した恋とは、どのようなものだったのか。 

  

稼ぐが勝ち 堀江貴文  

 

高校生・大学生くらいに是非読んでもらいたい。 

近鉄買収騒動で話題を呼んだライブドア社長による著作。30歳で100億を稼いだ自身の起業術、経営術を語る。「資本金を1円しか集められないやつは会社を作っても絶対成功しない」「潰れる会社には法則がある。同じ轍を踏まなければいいだけ」など、不遜なようで、的を射たメッセージが並ぶ。 

 

羊をめぐる冒険 村上春樹  

 

 

 読めば、多くの謎が残ります。読みやすくもあり、読みにくくもある。そんな小説です。  

 

あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている二十一歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい“鼠”の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。

美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという一頭の羊と“鼠”の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。一九八二年秋、僕たちの旅は終わる。 

 

おすすめ度★ 

 私の消滅 中村文則 

 

 テーマとストーリーが複雑に入り組んでいるから、読み取りにくい。加えて、著者の独断的な意見が反映されすぎている。 

 

このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。不気味な文章で始まる手記―これを読む男を待ち受けるのは、狂気か救済か。 

 

 枠外

それが映画をダメにする 前田有一 

 

  映画好きなら、面白い。読んでいて気持ちのいい映画批評です。 

 

日本懐かしプラモデル大全  

 

  限られた年代層しか、この懐かしさは分からない。しかし、はまれば懐かしさで心がいっぱいになります。 

 

まとめ 

 「マルドゥック・スクランブル」や「ソードアート・オンライン」と言ったシリーズものが続いてしまいました。

 また、伊坂幸太郎が3冊でしたので、冲方丁・川原礫・伊坂幸太郎だけで7冊となり、半分をこの3人の作家が占めてしまいました。

 12月は、バリエーション豊かに読んでいきます。