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本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

『超筋トレが最強のソリューションである』筋肉が人生を変える超科学的な理由【感想】

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 筋トレの指南本ではなく、筋トレの素晴らしさを語りかけてきます。筋トレに対する愛を感じます。その上で面白い。著者の経験から、筋トレが人生に与えるポジティブな面を真正面から伝えています。

  • 筋トレと健康
  • 筋トレとスポーツ
  • 筋トレとダイエット

 筋トレの自己啓発本や指南書は多い。本書は筋トレと人生というスケールの大きさがあります。読み進めるほどに著者の思いが伝わり、気持ちが高揚します。自己啓発本は著者の考え方を一方的に押し付けてしまう危険がありますが、本書は一切感じません。文章の作り方、語り方、笑いも含め洒落ています。読み物としても面白い。 

「超筋トレが最強のソリューションである」の内容

 筋トレ最強説を最新科学で実証!筋トレ自己啓発書の決定版【引用:「BOOK」データベース】

 

「超筋トレが最強のソリューションである」の感想

論的な説明

 前作「筋トレが最強のソリューションである」は未読です。著者曰く、前作は精神論から筋トレの良さを読者に伝えたが科学的なエビデンスが不足していたらしい。読み物として面白かったから売れたのでしょう。ただ、筋トレを普及させるにはそれだけでは駄目らしい。

 著者は筋トレ普及を真剣かつ冷静に考えています。読者が何を求めているかを分析しています。思いだけでは伝わらない。思いと筋トレのもたらす効能を証拠とともに提示する必要があります。本書では、肉体的効能を久保孝史。精神的効能をTestrosteroneが担当しています。彼らの掛け合いが面白く、バランス感覚もいい。人が一歩踏み出すために必要なものは、

  • それがもたらす効能
  • 背中を押してくれる勢い

の両方が不可欠です。二人が役割分担をして伝えます。どちらかと言えば、Testrosteroneの勢いが強いですが。理論的説明に片寄らないことで読みやすさがあります。

 

トレの方法論

 筋トレのことを目一杯語りながら、トレーニングの仕方は説明されていません。

  • どういう筋トレをどのように行うのか
  • どれ程の負荷をかけるのか
  • ジムに通うべきか

 実際にどのように筋トレを始め、継続していくか。具体的な方法が解説されていないことが筋トレに対するイメージを和らげているのかもしれません。筋トレは楽ではないですし、何かを継続することは難しい。目的が必要であり、結果も必要になります。そのための方法も本来は必要です。しかし、目的と結果を強調し、まずは始めてもらうことを主眼にしています。

 筋トレはやり方次第では続きません。怪我をするかもしれないし、結果を伴わないかもしれません。正しいやり方で筋トレを行わないといけないはずです。何が正しくて、どのようにすべきかは重要です。目的や体力、年齢により様々であり、一概に正解を伝えることは難しい。そこで筋トレに踏み出すことを重要視し、方法は各々が最適なものを調べればいいと考えているのかも。

 

画を使った実話

 出来過ぎた話ばかりですが、それもありかなと思わせます。漫画にすることで伝わりやすい。視覚は重要ですし、特に筋トレは見た目に影響されます。成功例があれば失敗例もあるはずですが、失敗例は完全に無視しています。筋トレがどれだけ人生を豊かにし、前向きにするかだけを書いています。挫折からの復帰や人生の再出発は様々な要素があり筋トレだけでできるものではありません。それを筋トレに絞って書くので、実話らしからぬ展開になってしまいます。それでも引き込まれ、筋トレの素晴らしさが伝わります。

 精神的なネガティブが、筋トレでポジティブになっていく。筋トレの効能があらゆる箇所に及ぶ。笑ってしまうほど単純なものですが、あってもおかしくない。そもそも筋トレを続けていること自体、前向きな気持ちが残っている証拠でもあります。

 漫画の構成はどれもそれほど変わりません。職業や立場やきっかけが違うだけです。しかし、解決は全て筋トレであり分かりやすい。

 

終わりに

 ひたすら前向きに書かれています。筋トレのマイナス面など一切ありません。ここまで割り切っている爽快感があり、始めてみようという気持ちにさせられます。気持ちと実行は別物ですし、継続は更に別物ですが。筋トレを始めて挫折しそうになれば再読することで続くような気もします。

 著者の本は他にも多数あり興味が湧きます。もちろん本を読んで終わりでは、著者の意気込みを台無しにしてしまいますが。筋トレは単なるトレーニングというイメージを覆します。