読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」を観た

 「ローグワン」に続く、スター・ウォーズのスピンオフ作品。

 

 「ハン・ソロ」は、監督交代やアメリカでの興行成績の苦戦など、マイナスイメージが強い。

 スター・ウォーズというブランドがあるから、興行成績が全く振るわないということはないでしょう。しかし、そのブランドのため、世界から期待されるものも非常に大きい。その期待が、逆に足枷になっているのかもしれません。

 

 ハン・ソロは、スター・ウォーズの登場人物の中でもとりわけ人気が高い。スター・ウォーズ・シリーズとしての期待とハン・ソロに対する期待。その二重の期待に対する結果を、この映画は求められています。

 そのことが、興行成績に影響しているのでしょう。あまりの期待度の高さに。

 

 ただ、期待度は別にして、見終わった後の感想は、単純に面白かった。2時間が、あっという間に過ぎてしまった感があります。

  どこまで期待しているかにもよりますが、マイナスイメージを持った状態で観たから、意外と面白かったと感じたのかも。

 


「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」日本版予告

  

 

「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の内容

シリーズ屈指の人気を誇るハン・ソロは、いかにして愛すべき悪党<ハン・ソロ>となったのか!スター・ウォーズのヒーロー伝説のはじまりを描く、ノンストップ・アクション大作。 銀河一のパイロットを目指すハン・ソロと、生涯の相棒チューバッカ、そしてミレニアム・ファルコン号との運命の出会いとは? やがて彼は、謎の美女キーラらと共にカリスマ性を持つベケットのチームに加わり、 “自由”を手に入れるために莫大な金を生む“危険な仕事”に挑む!【公式HPより】

 

キャスティング

ハン・ソロ

 スター・ウォーズは、登場人物のインパクトが強い。

 その中でも、ハン・ソロは特に個性的です。アクが強いとも言えるかもしれない。

 それは、ハリソン・フォードの個性と演技によるところが大きい。旧三部作の中でも、魅力的な登場人物であることは間違いありませんが、ハリソン・フォードが演じなければ、ここまで人気のあるキャラにならなかったかもしれません。

   

 ハン・ソロ=ハリソン・フォード

 

 ハン・ソロのイメージは、ハリソン・フォードに固定化されています。

 ハン・ソロの若い頃のストーリーだとしても、観客はハリソン・フォードのハン・ソロと比べるのは間違いありません。

 ハリソン・フォードの演技をコピーするだけでは、ハリソン・フォードに敵わない。かと言って、独自色を出し過ぎると、イメージを壊してしまうことになる。

 そういう意味では、若い頃の話とは言え、別の俳優がハン・ソロを演じるのは冒険だろう。

 ハン・ソロを演じたのは、オールデン・エアエンライクです。外見は、ハリソン・フォードと全く違います。ハリソン・フォードのちょっとワル風の容貌に比べ、特にクセのない顔立ちです。

  

 映画が始まった当初は、やはり違和感を感じました。しかし、ニヤリとした表情や動きなどが、微かにハリソン・フォードのハン・ソロを思い出させます。

 全く違う訳でもなく、かと言って全く同じでもない。こういうハン・ソロも有りだと感じます。

 存在感があるかと言われれば、微妙かもしれません。インパクトには欠けるかも。だからと言って、オールデン・エアエンライクがミスキャストだと感じません。

 

ランド・カルリジアン

 ランド・カルリジアンを演じるのは、ドナルド・グローヴァーです。

 彼の外見も、帝国の逆襲でランドを演じたビリー・ディー・ウィリアムスと結構違います。ただ、ランドのイメージを、うまく踏襲しています。

 もともと、ランドに思い入れのある人は少ないかも知れません。しかし、彼も、帝国の逆襲においては、重要な役回りを演じていますし、個性的なキャラクターです。

 

 その個性的なランドを、ドナルド・グローヴァーは見事に演じています。真似をしているという訳でもないのでしょうが、自然と、ビリー・ディー・ウィリアムスのランドとイメージが重なります。

 グローヴァーが演じるランドの延長線上に、ウィリアムスが演じるランドがいる。ランドの若い頃は、きっとこんな感じだったんだろうと納得します。

 

その他

 前作からの登場人物は、あとはチューバッカくらいでしょうか。彼は、外見に変化なくても問題ないので、特に新たな感慨はありません。

 

ソロの幼馴染のキーラ

 

 その他、強盗で運び屋のトバイアス・ベケット・犯罪王のドライデン・ヴォス ・ドロイドのL3-37 が主要登場人物です。

 

 この映画の悪の親玉である、ドライデン・ヴォスの存在感が圧倒的に低い。トバイアス・ベケットの存在感が大きいので、余計にそう感じます。

 L3-37も、R2-D2やC-3PO、BB-8ほど引き込まれる存在ではありません。登場場面が少なかったせいもありますが、平等主義のメッセージ性が強すぎて、段々とウンザリしてきます。

 

 私を引き込むような魅力溢れるキャラクターが、新しく登場することはありませんでした。

  

ストーリー

 深いテーマを秘めているストーリーではありません。エピソード4以降のハン・ソロへと繋げるための物語です。

 物語が始まった当初のハン・ソロは、人を信じやすく、キーラに対してもとても情熱的です。

 そんなソロが、旧三部作のならず者風の運び屋へと変わっていく様を描いています。その契機を、

 ミレニアム・ファルコン号を手に入れることと、チューバッカと出会うことを軸に物語は展開していきます。

 

 冒頭のカーチェイスから始まり、列車強盗、ファルコン号での戦闘など、アクションシーンが連続します。その中で、キーラとの別れと再会、師のようなベケットとの出会いと裏切り、ドライデン・ヴォスとの戦いと言った人間関係も描いています。

 

 ドライデン・ヴォスの悪役ぶりは、中途半端な印象を拭えません。ヴォスの圧倒的な力から逃れるために、ソロとベケットは、危険を冒してケッセルにコアクシウムの強奪に向かいます。

 しかし、エンフィス・ネストと出会うことにより、ソロは、ヴォスに戦いを挑むことを心に決めます。ヴォスは戦いを挑まれるほどの存在でしかないのかな、と感じてしまいます。エンフィス・ネストとの出会いが、ソロにとって、それほどのインパクトを与えたとも言えなくありませんが。

 ヴォスがあっさりと殺されてしまうのも、あっけない。まあ、真の黒幕ではないので納得はできますが。

 

 細かいところで気になる部分はありますが、全体的にスムーズで見応えのあるストーリーだったと思います。

  

終わりに

 スター・ウォーズに求めるものは何なのか。それによって、この映画に対する評価は変わると思います。

 ローグワンは、スピンオフと言えども、スター・ウォーズの本筋に絡むストーリーです。しかし、ハン・ソロは、ほぼ完全に独立したストーリーです。そこに物足りなさを感じるのかもしれません。

 どれほどハン・ソロが人気のあるキャラクターだとしても、スター・ウォーズの名前を一人で背負えるほどの力があるかどうか。確かに無理があるかもしれません。

 

 ただ、映画としては、十分面白いと思いますし迫力もあります。スピンオフだし、割り切って観れば楽しめます。

 

 エンディングがすっきりと終わっていないので、もしかしたら続編があるのかもしれません。スピンオフをシリーズ化するとは思えませんが。

 すっきり終わっていないのは、観客に、その後を想像させるためかも。この映画のエンディングからエピソード4までの間に、ハン・ソロにどういった冒険があったのかを想像させる。そういった意図かな。

 

 観るなら、映画館で観るべき映画だと思います。

   

starwars.disney.co.jp