晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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定期「2019年2月(如月)」の読書本

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 2月の読書本は6冊でした。このペースだと、年間100冊に満たないでしょう。100冊を目指している訳ではないですが、読みたい本がどんどん溜まっていってしまいます。それでは2月のおすすめ度合いです。 

おすすめ度★★★★★ 

上の向日葵 柚月裕子 

上条の人生を描いたヒューマンドラマとして読み応えはあります。事件の謎が気になって仕方がないというミステリーではなく、上条の人生の行く末が気になって仕方ない。 

おすすめ度★★★★ 

底フェスタ 辻村深月

救いがあったのかどうかと言えばなかったのでしょう。読後の気持ちはやりきれません。閉じられた世界の閉じられた人間関係の巧妙な展開に引き揉まれていきます。  

おすすめ度★★★

か 宮部みゆき 

事件は解決しますが、物語の本筋は意外な方向に向かいます。思わぬ方向に展開していく物語にページを捲る手が止まりません。ミステリーでなく人間ドラマだと感じます。

とつむぎの手 知念実希人

ミステリーの要素を含みながらも、医者の矜持を描いたヒューマンドラマの側面が強い。読み応えのあるヒューマンドラマですが、ミステリー小説としてはイマイチに感じてしまいます。 

おすすめ度★★ 

書館の魔女 烏の伝言 高田大介

前作に比べると、風景描写にばかり力が入っている印象を受けます。前作を読んでから本作を読むと、どうしても比較してしまいます。比較すると、やはり前作ほどではないと感じてしまいます。 

おすすめ度★

戸忍法帖 山田風太郎 

登場人物たちの個性が「甲賀忍法帖」ほど際立っていないように感じます。甲賀七忍はもとより、葵悠太郎も影が薄い。ハッピーエンドですが、意外性のある展開が欲しかった。