10月に入り、朝晩が肌寒くなってきました。秋の夜長、読書の季節ですがあまり読めていません。10月に読んだ本は8冊でした。それでは10月の読書本のおすすめ評価を。
おすすめ度★★★★★
マリアビートル 伊坂幸太郎
一気読みに近いスピードで読み終わりました。結末では前作との絡みも多少出てきますので、より楽しみたい人は「グラスホッパー」から読むことを勧めます。
おすすめ度★★★★
一瞬の風になれ 佐藤多佳子
高校生や中学生の時に読んでいれば、もっと違う感想を持ったかもしれません。冷静に読み進めるのでなく、自分のことに置き換えるようにのめり込んでいたでしょう。
容疑者Xの献身 東野圭吾
結末で明かされたアリバイの謎は、確かに納得できる筋書です。ただ予想するのは難しい。謎解きをしながら読むのではなく、明かされた謎に納得するという作品でしょうか。
おすすめ度★★★
ソードアート・オンライン7 マザーズ・ロザリオ 川原 礫
スピンオフで緊張感のあるストーリーでもありません。物足りなさもあるのですが、たまには視点を変えたストーリーも新鮮味があって良かったかも。
消滅 恩田 陸
読みごたえはありますし、キャスリンを登場させることで人間の心理の微妙な揺れ動きが際立ちます。ただ、10人が繰り広げてきたテロリスト探しに見合うだけの結末かと言われると疑問に感じます。納得感というか満足感は少し物足りない。
おすすめ度★★
コンビニ人間 村田沙耶香
本作は芥川賞にしては読みやすい。文章も平易で、理解し難い比喩が用いられている訳でもない。コンビニを中心として描いているので、ありふれた日常とも言えますが、登場人物たちの言動に引き込まれます。
おすすめ度★
よるのばけもの 住野よる
何も解決せず、何も進展しない。フィクションの小説ですが、今まさにいじめを受けている子供たちにとって希望となるべきものが含まれていたのだろうか。
Twelve Y.O. 福井晴敏
ストーリー自体は、それなりに面白い。ただ、気になる点もあります。引き込まれなかった最大の要因は、やはり東馬の主張に違和感を感じたからかもしれない。