読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

映画『ハンターキラー 潜航せよ』を観た

潜水艦を扱った映画を久しぶりに観た気がします。思い出すのは、「U・ボート」から始まり「レッド・オクトーバーを追え!」「クリムゾン・タイド」「K-19」「U-571」と数え上げればキリがありません。潜水艦独特の緊張感は手に汗を握ります。 2000年代に…

2019年本屋大賞の受賞作

2018年12月〜2019年4月にかけて実施された第16回本屋大賞の受賞作一覧です。 大賞 『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ 【得点:435.0点】 2位 『ひと』小野寺史宜 【得点:297.5点】 3位 『ベルリンは晴れているか』深緑野分 【得点:282.5点】 4位 …

『ゲームウォーズ』:アーネスト・クライン【感想】|70年代・80年代に思いを馳せる

2018年4月に映画化された「レディ・プレイヤー1」の原作小説です。映像で表現される映画と文章で表現される小説では、かなり趣が違う印象です。映画を先に観ているので、読み進めれば映画のシーンが頭に思い浮かびます。映画の感想は、以下のリンクからどう…

『共喰い』:田中慎弥【感想】|淀んだ川縁で描かれる鬱屈した心象風景

第146回芥川賞受賞作。円城塔氏の「道化師の蝶」との同時受賞です。全体を通して、暗く鬱屈したねっとりと纏わりつくような不快感というか気持ち悪さを感じざるを得ない作品でした。読みたくなくなるというものではなく、人間の負の部分だけを抽出し表現して…

『ソードアート・オンライン10 アリシゼーション・ランニング』:川原 礫【感想】|アリシゼーションの意味が明かされる

「アリシゼーション・ランニング」は、行方不明になったキリトの行方を探す現実世界のアスナから始まります。その段階でアンダーワールドの正体が明かされていきます。前半は菊岡による解説が中心なので読んでいてだれる部分もありますが、必要な情報開示な…

『百貨の魔法』:村山早紀【感想】|心が柔らかくなっていく

第15回本屋大賞で9位になった作品。「桜風堂ものがたり」に登場した星野百貨店と、そこで働く従業員が織りなす美しい物語です。幕間を含めれば6章から構成されていて、それぞれの章で視点が変わる群像劇です。 百貨店に現れるという魔法を使う子猫をストー…

『屍人荘の殺人』:今村昌弘【感想】|狭まっていくクローズド・サークル

第27回鮎川哲也賞受賞作。「このミステリーがすごい!2018」「2018本格ミステリ・ベスト10」「2018週刊文春ミステリーベスト10」でも第1位を受賞。第15回本屋大賞や第18回本格ミステリ大賞に登場するなど高い評価を受けています。 様々な賞を受賞したり、多…

『リップヴァンウィンクルの花嫁』:岩井俊二【感想】|ネットと現実の狭間で・・・

映像化を念頭に置きながら執筆した作品なのでしょう。読み進めていくほどに、自然と映像が頭に浮かんできます。それだけ風景描写が上手い。難しい言葉や表現を用いずに、それでいながら明確に状況がイメージ出来ます。映画監督だからこそ出来る文章表現力で…

『ソードアート・オンライン9 アリシゼーション・ビギニング』:川原 礫【感想】|壮大な物語が始まる

新章突入です。サブタイトルにアリシゼーションの名を冠するのは、第9巻「アリシゼーション・ビギニング」から第18巻「アリシゼーション・ラスティング」までの10冊です。「アインクラッド」「フェアリーダンス」「ファントムバレット」は各2冊。「マザーズ…

『スマホを落としただけなのに』:志賀 晃【感想】|「落としただけ」では済まない

第15回「このミステリーがすごい」の隠し玉として加筆・修正の後、発刊された作品。北川景子主演で映画化もされています。ミステリーというよりは、サスペンスホラーと言ったところでしょうか。謎解きの要素もありますが、追い詰められていく恐怖感が前面に…

定期「2019年2月(如月)」の読書本

2月の読書本は6冊でした。このペースだと、年間100冊に満たないでしょう。100冊を目指している訳ではないですが、読みたい本がどんどん溜まっていってしまいます。それでは2月のおすすめ度合いです。 おすすめ度★★★★★ 盤上の向日葵 柚月裕子 おすすめ度★★…

『ソードアート・オンライン8 アーリー・アンド・レイト』:川原 礫【感想】|在りし日のキリトの苦悩が描かれる

第2巻以来の短編集です。解放前のアインクラッドを舞台にした短編が2話。ファントム・バレット後のALOを舞台にした短編が1話。久しぶりにアインクラッド解放前の緊張感を味わうことが出来ます。SAO、ALO、GGOと舞台を変えてきましたが、やはりアインクラ…