読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、備忘録的に感想を綴るブログ。主に小説。映画もたまに。

ジェノサイド:高野和明【感想】

読み始めたら止まらないくらい、面白く読み応えがある作品です。 出来の良いハリウッド映画を観ているようです。もっと言えば、それ以上の奥行きがあります。小説なので視覚的な迫力はありません。その代わり、文章を読んで想像する世界は限りなく広がります…

夜行:森見登美彦【感想】

2017年本屋大賞の8位にランキングされてます。 ファンタジーの要素を軸にしていますが、ホラーに近い部分もある。単行本の表紙からは想像出来ない怖さを含んだ小説です。徐々に空気が重くなり、圧迫されていくような息苦しさを感じます。 「第一夜 尾道」か…

定期「2018年7月(文月)」の読書本

暑さが尋常じゃなかった7月。仕事や外出から帰ると、ぐったりと疲れ切ってしまいます。それでもクーラーを効かした部屋にしばらくいると、本を読んでしまいます。 7月に読んだ本は、9冊でした。 それでは、7月の読書本のおすすめを。 おすすめ度★★★★★ た…

ダンス・ダンス・ダンス:村上春樹【感想】

「羊を巡る冒険」から四年後の「僕」の物語。 「風の歌を聴け」から始まり「1973年のピンボール」、「羊を巡る冒険」を三部作と言うなら、「ダンス・ダンス・ダンス」の位置付けは難しい。四部作としてカウントすべきなのでしょうか。ただ、鼠を付けると「鼠…

教養としての宗教入門:中村圭志【感想】

私は、普段、積極的に宗教に関わっている訳ではありません。ただ、葬式や法事になれば、お寺にお世話になりますし、正月には神社に初詣にも行きます。 取り立てて深い信仰心はありませんが、宗教と無関係に生きていくことは難しい。 そう考えると、少なくと…

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。:辻村深月【感想】

主人公は、幼馴染の神宮司みずほと望月チエミ。 この二人を軸に、母娘の関係・女友達の関係を生々しく、重苦しく描いています。 30歳のみずほとチエミが感じる感情に共感できるかどうか。彼女たちが歩んできた今までの人生に共感できるかどうか。また、登場…

たゆたえども沈まず:原田マハ【感想】

画家「フィンセント・ファン・ゴッホ」の物語。 2018年本屋大賞の第4位に輝いています。 フィンセントの物語ですが、彼の視点で彼の人生が描かれている訳ではありません。フィンセントの弟「テオドルス・ファン・ゴッホ」とパリ在住の美術商「加納重吉」の…

映画「空飛ぶタイヤ」を観た

池井戸潤作品は数多く映像化されていますが、映画化は初めてのこと。意外な気もします。 原作の空飛ぶタイヤは、結構な長編です。登場人物も多いし、人間関係も状況も複雑に進展していきます。 それを2時間という枠内で、どれほど表現できるのか。原作を読…

池上彰と考える、仏教って何ですか?:池上 彰【感想】

普段、宗教について意識することは少ない。 「家の宗教は?」って聞かれると、仏教と答えます。「宗派は?」と聞かれれば、檀家となっているお寺の宗派を答えます。ちなみに、私は西山浄土宗です。 檀家と言っても、法事やお盆や葬式の時にお世話になり、毎…

仮面病棟:知念実希人【感想】

知念実希人の作品を読むのは初めてです。「崩れる脳を抱きしめて」が、2018年本屋大賞8位になるなど注目の作家です。 仮面病棟は、一気読み必死の本格ミステリー×医療サスペンスという触れ込みです。閉ざされた病院内は、読み手に手に汗を握る緊張感を与え…