読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

『わたしを離さないで』:カズオ・イシグロ【感想】|彼女たちの人生の意味は・・・

カズオ・イシグロの作品を読むのは3作目になります。綾瀬はるか主演でドラマ化されており、映画化もされています。内容は何となく知っていましたが、読んでみると登場人物の心の内が想像以上に奥深い。原文でなく日本語訳なので、カズオ・イシグロの文体・…

定期「2019年12月(師走)」の読書本

平成から令和へと変わった2019年も最後の月です。1年を振り返ると、いろんなことがあったなと思います。12月の読書本は9作品、13冊です。では、12月のおすすめ度合いです。 おすすめ度★★★★★ 有頂天家族 森見登美彦 キャプテンサンダーボルト 阿部和重、伊…

『ひと』:小野寺 史宜【感想】|たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。

2019年本屋大賞第2位。人との繋がりを描いた作品です。 生きていく上で大事なものはいろいろありますが、人との繋がりもそのうちの一つです。誰にも関わらず、たった一人で生きていくことは難しい。一人で生きていると思っている人も、多くの人の支えがある…

『モチベーション革命』:尾原 和啓【感想】|輝く若者のモチベーションマネージメント

「モチベーション」はよく聞く言葉です。やる気・意欲・目的意識といったところでしょうか。人生を充実させるためには重要な要素です。何のために生きるのか。どのように行動するのかは人生の命題です。 仕事に対するモチベーションも重要です。人生において…

『ある男』:平野 啓一郎【感想】|愛したはずの夫はまったくの別人だった

2019年本屋大賞第5位。過去が人を形作るならば、人を愛することは積み上げてきた過去も含めて愛することになります。偽りの過去であったならば、現在の愛はどうなるのか。そもそも愛の対象とは一体何なのか。現在だけでは駄目なのだろうか。 偽りには二種類…

『火星の人』:アンディ・ウィアー【感想】|70億人が、彼の還りを待っている

2015年にマット・デイモン主演で映画化されています。3Dで鑑賞しましたが、壮大な映像とスケールに引き込まれた記憶があります。SFにサバイバル要素を組み合わせています。火星が舞台ですが現実感があります。近い将来の有人火星探査の可能性を感じます…

『キャプテンサンダーボルト』:阿部和重、伊坂幸太郎【感想】|世界を救うために、二人は走る

阿部和重と伊坂幸太郎の合作小説。伊坂幸太郎はお気に入りの作家ですが、阿部和重の小説は読んだことがありません。芥川賞作家と本屋大賞受賞作家に重なり合う部分があるのでしょうか。 全体的に伊坂風に感じてしまうのは、私が阿部和重の作品を読んだことが…

『有頂天家族』:森見登美彦【感想】|面白きことは良きことなり!

京都を舞台にした現実と非現実が混ざり合ったファンタジー。森見ワールドに引き込まれます。舞台は現実の京都でありながら、登場人物は虚構です。両者が混沌とする世界には不思議と違和感がありません。京都という土地の深淵さでしょうか。 天狗と狸と人間が…

『ソードアート・オンライン18 アリシゼーション・ラスティング』:川原 礫【感想】|キリトの復活

「ソードアート・オンライン9 アリシゼーション・ビギニング」から始まった物語が完結します。人界VSダークテリトリーのアンダーワールド大戦は、アンダーワールドVSリアルワールドの側面も含んできています。戦争はアリスと関係なく進んでいきます。 ガブリ…

『魔法のコンパス』:西野亮廣【感想】|ドキドキしながら仕事してる?

西野亮廣の本は「革命のファンファーレ」に続き2作目です。出版順で言えば、逆になります。基本的に同じような内容のことが多く書かれています。それだけブレないということかもしれません。彼の生き方の根本を「指針」という形で表現しています。納得や感…

『天空の蜂』:東野圭吾【感想】|標的は原発。人質は国民。

2015年に、江口洋介主演で映画化されています。本木雅弘、綾野剛、仲間由紀恵などそうそうたるメンバーが出演しています。大画面の迫力に圧倒されました。小説を読むと細部の違いに気付きますが違和感はあまりありません。 小説は1995年に刊行されていますの…

『天使と悪魔』:ダン・ブラウン【感想】:ターゲットはヴァチカン

ロバート・ラングドンシリーズの第一作目。第二作目の「ダ・ヴィンチ・コード」が世界的にヒットし、どちらも映画化されています。「ダ・ヴィンチ・コード」が先に上映されていますが、小説は「天使と悪魔」が先です。「天使と悪魔」の映画を観たのはかなり…