晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『13階段』:高野和明【感想】|無実の死刑囚を救い出せ

こんにちは。本日は、高野和明氏のデビュー作「13階段」の紹介です。 江戸川乱歩賞受賞のミステリーの秀作です。主人公である「三上」と「南郷」が、死刑囚の冤罪を証明するために謎を解明していきます。物語のタイトル「13階段」の意味する死刑制度(作中で…

『神々の山領』:夢枕 獏|未踏に命を懸ける男

「神々の山領」の内容 カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はその男と…

『カラフル』:森 絵都|世界は一色ではない、多彩なんだ

「カラフル」の内容 いいかげんな天使が、一度死んだはずのぼくに言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくはさしてめでたくもない下界…

『64(ロクヨン)』:横山秀夫|犯人は、まだ昭和にいる

「64」の内容 元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。記…

『ゆりかごで眠れ』:垣根涼介|愛は十倍に、憎悪は百倍にして返せ

「ゆりかごで眠れ」の内容 凄絶な少年時代を過ごしながらも、コロンビア・マフィアのボスにまで上りつめた日系二世のリキ・コバヤシ・ガルシア。この日常に馴染めずも生きる、元刑事・若槻妙子。リキなしには生きていけない元浮浪児・カーサ。組織の中で歪み…