晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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知識

『「もっと読みたい」と思わせる文章を書く(読まれるエッセイの書き方)』加藤 明【感想】|あなたの作品が見違える

ご覧いただきありがとうございます。今回は、加藤 明氏の「「もっと読みたい」と思わせる文章を書く(読まれるエッセイの書き方)」の読書感想です。 文章を書く機会は意外と多い。仕事ではもちろん、SNSやブログでもそうです。人に何かを伝える時に文章は不…

『バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる』:成毛 眞【感想】|文章力はいらない!

ご覧いただきありがとうございます。今回は、成毛 眞さんの「バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる」の読書感想です。 副題は「書く力が、人もお金も引き寄せる」です。書く力にはそれだけ大きな力があるということです。 「バズる」という言葉は、…

『人新世の「資本論」』:斎藤 幸平【感想】|唯一の解決策は潤沢な脱成長経済だ

ご覧いただきありがとうございます。今回は、斎藤 幸平さんの「人新世の「資本論」」の読書感想です。 中央公論新社が主催する「新書大賞2021」の大賞受賞作です。斎藤幸平さんの名前は初めて聞きましたが、略歴を見ると海外でも評価されているようです。 経…

『話を聞かない男、地図が読めない女』:アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ【感想】

こんにちは。本日は、「話を聞かない男、地図が読めない女」の感想です。 かなり前ですが、話題になった本です。日本で200万部、世界で600万部を発行した超ベストセラーです。タイトルに共感する人も多いと思います。もちろん、当てはまらない人にとっては違…

『日本国紀』:百田尚樹【感想】|私たちは何者なのか

こんにちは。本日は、百田尚樹氏の「日本国紀」の感想です。 百田氏は言動が目立つので、批判を集めることも多い。放送作家で「探偵ナイトスクープ」のチーフライターを25年務めていたので、人の関心を集める手法に長けているのだろう。好き嫌いがはっきり分…

『文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る』:松原 隆彦【感想】

こんにちは。本日は、松原 隆彦氏の「文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る」の感想です。 著者の経歴を見ると、本書の内容に付いていけるか心配になります。ただ、タイトルどおり「文系でもよくわかる」なら大丈夫だろう。そう思いながら読み始め…

『21Lesson』:ユヴァル・ノア・ハラリ【感想】|Ⅴ レジリエンス

こんにちは。前回、「『21Lesson』:ユヴァル・ノア・ハラリ【感想みたいなもの】|Ⅳ 真実」の続きです。 Ⅴ レジリエンス 教育 意味 瞑想 終わりに Ⅴ レジリエンス 古い時代が破綻し、新しい物語が登場していない時代における人生を眺めます。知っていること…

『21Lesson』:ユヴァル・ノア・ハラリ【感想みたいなもの】|Ⅳ 真実

こんにちは。前回、「『21Lesson』:ユヴァル・ノア・ハラリ【感想みたいなもの】|Ⅲ 絶望と希望」の続きです。 Ⅳ 真実 無知 正義 ポスト・トゥールース SF Ⅳ 真実 「ポスト真実」の概念から、現在のグローバルな情勢をどれだけ理解できるか。悪行と正義を…

『21Lesson』:ユヴァル・ノア・ハラリ【感想みたいなもの】|Ⅲ 絶望と希望

こんにちは。前回、「『21Lesson』:ユヴァル・ノア・ハラリ【感想みたいなもの】|Ⅱ 政治面の難題」の続きです。 Ⅲ 絶望と希望 テロ 戦争 謙虚さ 神 世俗主義 Ⅲ 絶望と希望 前例のないテクノロジーの難題と政治的な対立は、自分たちの見方についてもう少し…

『21Lesson』:ユヴァル・ノア・ハラリ【感想みたいなもの】|Ⅱ 政治面の難題

こんにちは。前回、「『21Lessons』:ユヴァル・ノア・ハラリ【感想みたいなもの】|Ⅰ テクノロジー面の難題」の続きです。 Ⅱ 政治面の難題 コミュニティ 文明 ナショナリズム 宗教 移民 Ⅱ 政治面の難題 考え得る多様な対応を考察します。AIを使って、人間…

『21Lessons』:ユヴァル・ノア・ハラリ【感想みたいなもの】|Ⅰ テクノロジー面の難題

こんにちは。本日は、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の「21Lessons 21世紀の人類のための21の思考」の感想です。 ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著作「サピエンス全史」と「ホモ・デウス」は世界的ベストセラーです。「サピエンス全史」では人類の過去を振り返り、ヒ…

『フランス革命 ー歴史における劇薬ー』:遅塚 忠躬【感想】

こんにちは。本日は、遅塚 忠躬氏の「フランス革命 ー歴史における劇薬ー」の感想です。 以前、佐藤賢一著「ナポレオン」を読みました。フランス革命はナポレオンを歴史に登場させた要因のひとつです。フランス革命の一連の流れの中にナポレオンは存在します…

『ホモ・デウス 下:テクノロジーとサピエンスの未来』:ユヴァル・ノア・ハラリ【感想】

こんにちは。本日は、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の「ホモ・デウス 下:テクノロジーとサピエンスの未来」の感想です。 人間至上主義の次は、何の時代が来るのでしょうか。人工知能や遺伝子工学など人間を分析できるテクノロジーが人間の優位性を根拠のないも…

『ホモ・デウス 上:テクノロジーとサピエンスの未来』:ユヴァル・ノア・ハラリ【感想】

こんにちは。本日は、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の「ホモ・デウス 上:テクノロジーとサピエンスの未来」の感想です。 「サピエンス全史」で世界的に注目された、ユヴァル・ノア・ハラリの著書です。「サピエンス全史」は既読ですが、なかなか理解しにくい部…

『高校生からわかる原子力』:池上 彰【感想】

池上彰の解説は分かりやすいし読みやすい。本書は、原子力を科学的側面と政治的側面から解説しています。 原子力の科学的側面はあまり説明されません。ウラン型とプルトニウム型、加圧水型原子炉と沸騰水型原子炉など、仕組みと理論が何となく理解できる程度…

『FACTFULNESS』:ハンス・ロスリング【感想】|10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

私たちは、世界に対して間違った思い込みを持っています。世界は必ずしも悪くなっていません。データを冷静に分析すれば簡単に分かることのようです。本書では、簡単な三択クイズに答えることで世界に対する間違った思い込みを発見していきます。 何故、間違…

『父が娘に語る経済の話。』:ヤニス・バルファキス【感想】

微妙な違いですが、経済学でなく経済の話です。著者の経験と考え方が前面に出ていて、学問的な考察は薄く感じます。「娘に語る」とタイトルにある通り、語り掛けるような文体で執筆されています。数日間で書き上げた内容なので、全てが系統立てて説明されて…

『教養としての宗教入門』:中村圭志

私は、普段、積極的に宗教に関わっている訳ではありません。ただ、葬式や法事になればお寺にお世話になりますし、正月には神社に初詣にも行きます。取り立てて深い信仰心はありませんが、宗教と無関係に生きていくことは難しい。そう考えると、少なくとも身…

『池上彰と考える、仏教って何ですか?』:池上 彰

普段、宗教について意識することは少ない。「家の宗教は?」って聞かれると、仏教と答えます。「宗派は?」と聞かれれば、檀家となっているお寺の宗派を答えます。ちなみに、私は西山浄土宗です。檀家と言っても法事やお盆や葬式の時にお世話になり、毎年会…

『世界を変えた10冊の本』:池上 彰

テレビで見ている池上彰さんの解説は分かりやすい。分かりやすい上に物腰が柔らかく上品で、それでいて主張すべきことはきちんとする。今、最も充実しているジャーナリストの一人だと思います。その池上彰さんの本を読むのは初めてです。 本のタイトルの通り…

『仏陀を歩く 誕生から涅槃への道』:白石凌海|仏陀の足跡を辿り、仏陀の生涯を知る

以前、キリスト教の書籍の感想を書きました。そこで日本人に一番馴染みのある仏教についても知ろうと思い、この書籍を手に取りました。 日本では、仏教と一口に言っても多くの宗派があります。しかし、その教えを切り開いたのは仏陀です。仏陀と書きましたが…

『キリスト教入門』:山我哲雄|キリスト教の歴史がここにある

イスラム過激派によるテロの脅威が全世界で広がっています。一般のイスラム教徒にとってみればイスラムという名を利用した単なるテロリストであり、イスラム教徒に対する偏見に繋がることを懸念しているようです。テロのニュースやイスラムの世界については…