晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『銀河鉄道の父』:門井慶喜【感想】|父でありすぎる政次郎と息子でありすぎる賢治

宮沢賢治の著作で思い浮かぶのは、「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」「雨ニモマケズ」と言ったところです。「注文の多い料理店」は学校の教科書で読んだ記憶があります。タイトル「銀河鉄道の父」から想像していたのは、宮沢賢治の伝記です。確かに彼の…

『余命10年』:小坂流加【感想】|死ぬ準備はできた。だからあとは精一杯、生きてみるよ

こんにちは。本日は、小坂流加さんの「余命10年」の感想です。 医者から余命を宣告されたら、どうなるだろうか。自分に置き換えてみても実感できません。生まれたからには、誰にでも等しく訪れるのが「死」です。誰も逃れることはできません。 私たちはいず…

『バイバイ、ブラックバード』:伊坂幸太郎【感想】|おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「バイバイ、ブラックバード」の感想です。 6話から成る連作短編集です。5人の女性と付き合っていた主人公「星野一彦」が、ある事情から、その女性たちに別れを告げに回ります。太宰治の「グッド・バイ」の内容をオマー…

『暗幕のゲルニカ』:原田マハ【感想】|ゲルニカに込めたピカソの思い

原田マハの小説を読むのは、「たゆたえども沈まず」に続いて2作品目です。私は美術史に詳しくありません。アートに対する造詣も深くありません。ピカソの知識も教科書レベルです。それでも「ゲルニカ」は知っていますし、彼が美術界に大きな影響を与えたこ…

『ジェノサイド』:高野和明【感想】|未知の存在が表れた時、人類は果たして。

読み始めたら止まらないくらい、面白く読み応えがある作品です。出来の良いハリウッド映画を観ているようです。もっと言えば、それ以上の奥行きがあります。小説なので視覚的な迫力はありません。その代わり、文章を読んで想像する世界は限りなく広がります…

『夜行』:森見登美彦【感想】|彼女はまだ、あの夜の中にいる

こんにちは。本日は、2017年本屋大賞8位、森見登美彦氏の「夜行」の感想です。 ファンタジーの要素を軸にしていますが、ホラーに近い部分もあります。単行本の表紙からは想像出来ない怖さを含んだ小説です。徐々に空気が重くなり、圧迫されていくような息苦…

定期「2018年7月(文月)」の読書本

暑さが尋常じゃなかった7月。仕事や外出から帰ると、ぐったりと疲れ切ってしまいます。それでもクーラーを効かした部屋にしばらくいると、本を読んでしまいます。7月に読んだ本は、9冊でした。それでは7月の読書本のおすすめを。 おすすめ度★★★★★ たゆた…

『ダンス・ダンス・ダンス』:村上春樹【感想】|喪失の物語が向かう先は・・・

「羊を巡る冒険」から四年後の「僕」の物語。「風の歌を聴け」から始まり「1973年のピンボール」、「羊を巡る冒険」を三部作と言うなら、「ダンス・ダンス・ダンス」の位置付けは難しい。四部作としてカウントすべきなのでしょうか。ただ、鼠を付けると「鼠…

2012年本屋大賞の受賞作

2011年11月〜2012年4月にかけて実施された第9回本屋大賞の受賞作一覧です。 大賞 『舟を編む』三浦しをん 【得点:510.0点】 2位 『ジェノサイド』高野和明 【得点:355.5点】 3位 『ピエタ』大島真寿美 【得点:324.0点】 4位 『くちびるに歌を』中田永…

『教養としての宗教入門』:中村圭志

私は、普段、積極的に宗教に関わっている訳ではありません。ただ、葬式や法事になればお寺にお世話になりますし、正月には神社に初詣にも行きます。取り立てて深い信仰心はありませんが、宗教と無関係に生きていくことは難しい。そう考えると、少なくとも身…