読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、備忘録的に感想を綴るブログ。主に小説。映画もたまに。

定期「2018年7月(文月)」の読書本

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 暑さが尋常じゃなかった7月。仕事や外出から帰ると、ぐったりと疲れ切ってしまいます。それでもクーラーを効かした部屋にしばらくいると、本を読んでしまいます。

 7月に読んだ本は、9冊でした。

 それでは、7月の読書本のおすすめを。

 

  

おすすめ度★★★★★

たゆたえども沈まず 原田マハ 

 

  フィンセントやテオが抱いていた本当の思いがどうであったか分かりませんが、この小説に描かれている彼らは、現実のフィンセントとテオであるように感じます。ゴッホの作品を、彼の人生と重ね合わせながら見てみたいと思いました。

 

19世紀末、パリ。浮世絵を引っさげて世界に挑んだ画商の林忠正と助手の重吉。日本に憧れ、自分だけの表現を追い求めるゴッホと、孤高の画家たる兄を支えたテオ。四人の魂が共鳴したとき、あの傑作が生まれ落ちた―。

  

おすすめ度★★★★

オー!ファーザー 伊坂幸太郎 

 

 「オー!ファーザー」は、第一期の伊坂幸太郎の持ち味がふんだんに盛り込まれています。やはり第一期の伊坂幸太郎は無条件に面白い。

 

父親が四人いる!?高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件―。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。

  

旅猫リポート 有川 浩 

 

 悟と密接に関係のある人々の目を通して語られる彼の人生は、とても豊かで満ち足りたものです。結末は、涙を誘いますが、決して悲しさだけの涙ではありません。満ち足りた感動の涙です。

  

野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色のワゴンで“最後の旅”に出る。懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。

  

おすすめ度★★★

クジラの彼 有川 浩 

 

 ベタ甘なラブコメですが他の作品と一線を画すのが、舞台を自衛隊、主要な登場人物を自衛隊員にしていることです。普段、目にしない自衛隊のことを知ることが出来るのも、この小説の読みどころだと思います。

 

『元気ですか?浮上したら漁火がきれいだったので送ります』彼からの2ヶ月ぶりのメールはそれだけだった。聡子が出会った冬原は潜水艦乗り。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんなクジラの彼とのレンアイには、いつも7つの海が横たわる…。表題作はじめ、『空の中』『海の底』の番外編も収録した、男前でかわいい彼女たちの6つの恋。

   

仮面病棟 知念実希人 

 

 テンポのよいストーリー展開はページを捲る手を止めませんが、意表を突いたどんでん返しはありません。ただ、予想の範囲内に収まる気持ちよさはあります。

  

療養型病院に強盗犯が籠城し、自らが撃った女の治療を要求した。事件に巻き込まれた外科医・速水秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知る―。閉ざされた病院でくり広げられる究極の心理戦。

  

おすすめ度★★ 

池上彰と考える、仏教って何ですか? 池上 彰 

 

 仏教とは何かについて、我々は知っていく必要があります。日本人にとって、仏教が果たす役割は決して小さいものではありません。仏教について知ることは、有意義なことだと感じました。

 

仏教の誕生、日本への伝来から、葬式や戒名の意味、新興宗教まで―。仏教にまつわる疑問をわかりやすく解説。

  

風に舞いあがるビニールシート 森 絵都 

 

 6編の物語は、登場人物たちの心の変化を良く捉えています。しかし、押しつけがましく感じる短篇もあります。彼らが信じるものが一番正しいと、いかにも金科玉条のように押し付けてくる印象を拭えません。

  

才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり…。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた6編。

 

おすすめ度★

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 辻村深月 

 

 残念ながら、私は共感出来ませんでした。彼女たちの考え方や感じ方は、私の心に馴染まない。30歳の女性はこんな考え方をするんだな、と思うに留まりました。

 

地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。

  

枠外

7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー 

 

 正直言って、読み応えのある作品とは言い難い。短編なので仕方ないのかもしれません。やはり、彼らの真の実力を知るためには、彼らの長編を読むべきだと感じました。