歴史・時代

今村翔吾『イクサガミ』全四巻|ページをめくる手が止まらない!五感を揺さぶる圧倒的読書体験:MANPA Blog

今村翔吾『イクサガミ』全四巻を徹底レビュー!単なるデスゲームではない、明治という「墓標」で散る剣客たちの凄まじい生き様とは?五感を揺さぶる圧倒的なリアリズムと、読後あなたの心に残る「一本の剣」の正体に迫ります。

垣根涼介『室町無頼』感想|応仁の乱前夜の室町を描く歴史小説―土一揆と無頼の生き様:MANPA Blog

室町時代は本当に優雅な文化の時代だったのでしょうか。『室町無頼』は、応仁の乱前夜の京都を舞台に暴力と銭が支配する混沌の時代を描いた歴史小説です。棒術の達人・才蔵の成長と土一揆を巡る経済戦を中心に、本作の魅力と読みどころを詳しく解説します。

『信長の遺書』感想|信長とチェーザレ・ボルジアを「君主論」で読み解く野心的歴史小説:MANPA Blog

『信長の遺書』(山本音也)の感想・レビュー。織田信長とチェーザレ・ボルジアを『君主論』の視点から比較する野心的な歴史小説を考察。壮大な構想の魅力と違和感の理由を解説します。

木下昌輝『豊臣家の包丁人』感想|豊臣秀吉を支えた料理人の戦国ドラマ:MANPA Blog

木下昌輝『豊臣家の包丁人』の感想レビュー。豊臣秀吉・秀長兄弟を支えた料理人・大角与左衛門の視点から、戦国の台所と人間ドラマを描く異色の歴史小説。作品の魅力と気になる点を詳しく解説します。

今村翔吾『五葉のまつり』|戦国の裏方に光を当てた五奉行たちの奮闘:MANPA Blog

『五葉のまつり』は、戦国の華やかな合戦の裏で奔走した五奉行たちの物語。絶望的な命令にも立ち向かい、平和な世を築くために奮闘する官僚たちの姿を描いた戦国小説の新しい視点。

『最後の一色』感想|歴史小説初心者でも楽しめる戦国時代の人間ドラマ:MANPA Blog

和田竜待望の新作『最後の一色』は、丹後の一色家をめぐる戦国ドラマ。謎多き主人公・一色五郎と忠興親子のぶつかり合いを通じて、戦国の人間模様と悲劇をリアルに描き出す歴史小説ファン必読の一冊。

『シン・関ヶ原』感想・考察|戦国史の常識が音を立てて崩れる一冊:MANPA Blog

『シン・関ヶ原』感想・レビュー。一次史料から再構成された関ヶ原は、これまでの常識とはまったく異なる姿を見せます。歴史観が塗り替わる読書体験を詳しく解説。

『人よ、花よ、』感想|楠木正行の葛藤から「生きる意味」を問う歴史小説:MANPA Blog

「人よ、花よ、」の感想・レビュー。楠木正行を中心に、南北朝の乱世を生きる若者たちの葛藤と成長を描いた歴史小説です。戦と日常の狭間で「人はどう生きるのか」を静かに問いかける本作の魅力を詳しく解説します。

『蜻蛉の夏』感想|垣根涼介が歴史リアリズムを捨てて描いた精神の戦国:MANPA Blog

垣根涼介『蜻蛉の夏』の感想・考察。歴史リアリズムの作家があえて幻術という非合理を導入した理由とは何か。織田信長の合理主義と道士たちの想念の力の衝突の魅力と課題の両面から読み解きます。

『なぜ秀吉は』:門井 慶喜【感想】|世のすべてを狂乱させる正気の人

ご覧いただきありがとうございます。今回は、門井 慶喜さんの「なぜ秀吉は」の読書感想です。 豊臣秀吉を描いた時代小説は多い。描かれ方も様々です。好意的に描かれることもあれば、冷酷で残忍な側面が描かれることもあります。多様な捉え方ができる人生と…

『心淋し川』:西條 奈加【感想】|誰の心にも淀みはある。

こんにちは。本日は、西條 奈加さんの「心淋し川」の感想です。 第164回直木賞受賞作。六つの短編から成る連作短編集です。 貧乏長屋が立ち並ぶ千駄木町の一角が舞台です。心町(うらまち)と呼ばれ、そこにある心淋し川(うらさびしがわ)は流れが滞り、淀んで…

『燃えよ剣』:司馬遼太郎【感想】|新選組をつくりあげた男

こんにちは。本日は、司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」の感想です。 幕末の激動期は多くの魅力的な人物を生み出しました。「燃えよ剣」は、新選組副長の土方歳三が主人公です。幕末は、どの立場から眺めるかで見え方が全く違ってきます。「竜馬がゆく」は未読です…

『飛騨忍法帖』:山田風太郎【感想】|一人の女に殉じた飛騨忍者の凄絶

こんにちは。本日は、1960年に発表された、山田風太郎氏の忍法帖シリーズ「飛騨忍法帖」の紹介です。 舞台は幕末。主人公「乗鞍丞馬」は飛騨幻法を使う忍者です。幕末の近代化の中で忍者はどこまで存在感があるのでしょうか。忍術の圧倒的な強さと近代兵器の…

『ナポレオン3 転落篇』:佐藤 賢一【感想】|果たすべき、使命がある

転落篇が一番スピード感があります。二度の退位と復権、そして人生の終末へと続きます。ナポレオンの失脚は、フランス国家の変革です。一族を次々と王に任じれば、敵を作ることになるのは明白です。王政を排したフランス革命を知っているナポレオンが何故で…

『ナポレオン2 野望篇』:佐藤 賢一【感想】|世界を、手に入れろ

イタリアで勝利を得て、パリに凱旋します。英雄としてフランスでの存在感は増し、結果、イギリス方面軍司令官に任じられます。イギリスはフランスにとって大きな敵だからです。ナポレオンにとって厳しい敵であることは間違いありません。少なくとも海戦にお…

『ナポレオン1 台頭篇』:佐藤 賢一【感想】|道を拓け、己の力で

「ナポレオン・ボナパルト」 の名前を知らない人はいないだろう。フランス革命期の初代フランス皇帝であり、数多くの足跡を残している。では、彼の人生はどうだろうか。どのような幼少期を過ごし、どのようにして皇帝にまで上り詰めたのか。結果でなく、ナポ…

『天地明察』:生方 丁【感想】|暦は天と地を繋ぐ

第7回本屋大賞受賞作。史実を基にした時代・歴史小説です。主人公の渋川春海は囲碁棋士であり、天文暦学者でもあります。算術にも没頭します。自身の興味のある分野に関しては、とても探求心のある人物です。 渋川春海(安井算哲)の名前を教科書で見た記憶…

『項羽と劉邦』:司馬遼太郎【感想】|武と徳のいずれが勝つのか

舞台となる楚漢戦争は、紀元前206年から紀元前202年です。日本は弥生時代です。始皇帝の死により、再び戦乱の世になった中国の激動振りが伝わります。激動だからこそ魅力的な人物が現れるのでしょう。本作に登場する人物は、誰もが印象に残ります。 前半は始…

『江戸忍法帖』:山田風太郎【感想】|七人の忍者と対峙する一人の侍

以前読んだ「甲賀忍法帖」がかなり面白かったので、本作を読みました。続編ではないのですが、同様に楽しませてくれるだろうと期待は大きかった。細かい設定は抜きにして、本作は忍者対武士と言えます。甲賀七忍と四代将軍家綱の落胤「葵悠太郎」との戦い。…

『村上海賊の娘』:和田 竜【感想】|武士とは違う海賊の生き様

第11回本屋大賞受賞作。和田 竜の小説は「忍びの国」「小太郎の左腕」を読みました。それらに比べ、村上海賊の娘は超長編です。単行本で上下巻、文庫だと4巻に及びます。超長編ながら、気が付けば一気読みでした。 戦国時代の歴史小説だと、主人公は有名な…

『のぼうの城』:和田 竜【感想】|日本三大水攻めに耐えた城

小説より前に映画を観ています。鑑賞したのは数年前ですが、小説を読み進めると映画の記憶も蘇ってきました。映画の記憶と小説が微妙に違うのは原作からアレンジされたのか、私の記憶違いなのか。ただ、小説にかなり忠実に製作されていたのだと感じます。も…

『甲賀忍法帖』:山田風太郎|伊賀と甲賀。闇に蠢く忍術の数々。

以前から読みたい本の一冊でした。初出が1958年と言うのが信じられないほど、面白い。60年近く経っていても、色褪せない。 伊賀と甲賀の忍者の戦い。 10対10の団体戦。 忍者同士の戦いで想像するのは、お互い鍛え上げた忍法を駆使し、その技量を持って勝敗を…

『関ケ原』:司馬遼太郎|天下分け目の合戦はいかにして起きたのか

映画「関ケ原」を観た後に、原作の「関ケ原」も読んでみようと思いました。本格的な歴史物を読むのは久しぶりでしたが、思い切り引き込まれてしまいました。かなりの長編なのですが、息をつく暇がないという言葉がぴったりです。小説は秀吉の死が近づいた頃…

『利休にたずねよ』:山本兼一|茶人「利休」だけでなく、人間としての「利休」が描かれる

第140回直木賞受賞作。戦国時代から豊臣秀吉の天下統一にかけての小説や映画・ドラマでは、必ずと言っていいほど千利休は登場します。利休は、秀吉を描く上で重要な人物です。もちろん、秀吉以外にも当時の武将や商人など多くの人々に対しても影響力を持った…

『小太郎の左腕』を読んで震えた。主役・林半右衛門が「武士の美学」を捨ててまで守りたかったものとは?:MANPA Blog

正々堂々と死ぬのが武士の誉れ。そう信じた猛将・林半右衛門を待っていたのは、美学を捨てるという「地獄」の選択でした。11歳の少年・小太郎との出会いが、男の運命を狂わせていく。読み終えた後、あなたの「正義」が揺らぎ、震えるほど胸が熱くなる一冊で…

『忍びの国』:和田 竜|伊賀忍者の正体を、ここに見た

映画が先か小説が先か悩んだ末に、小説を先に読みました。史実にある「天正伊賀の乱」を背景に描かれているので、フィクションでありながら物語にリアリティが伴います。最後の最後まで手に汗を握ります。歴史小説というよりは、極上のエンターテイメント作…