『バーフバリ 伝説誕生』レビュー|常識が吹っ飛ぶ!ハリウッド超えの映像革命と王道ドラマ:MANPA Blog

常識が吹っ飛ぶ!世界中が熱狂した新時代の神話

バーフバリ

ごきげんいかがですか。まんぱです。

日本で2017年に公開された『バーフバリ 伝説誕生(Baahubali: The Beginning)』。世界中で驚異的なヒットを記録し、日本でも大きな熱狂を生んだインド映画の金字塔です。

「インド映画は突然歌って踊る」と思う人は多いでしょう。だからこそ、この映画は衝撃になります。一般的なボリウッド映画の枠に収まりません。

ハリウッド級のVFXと古代叙事詩の壮大な物語が融合し、インド映画の常識が覆るかもしれません。

今回の記事で、世界がこの作品に魅了された理由に迫れればと思います。

 

 

ハリウッド超えの映像~規格外の超スペクタクル~

この映画で最初に語るべきは、規格外の映像スケールです。製作費は当時のインド映画で最高額でした。

その資金が圧倒的な画面の迫力になっています。『ロード・オブ・ザ・リング』や『ゲーム・オブ・スローンズ』に慣れた人でも驚くでしょう。

マヒシュマティ王国の表現は壮観です。都の風景は豪華で、建築や衣装は細部まで作り込まれています。CGは多用されますが、インド映画独自の色彩と装飾が融合します。観客は一瞬で未知の世界へ引き込まれます。

アクションも圧倒的です。主人公シヴドゥ(バーフバリ)が巨大な滝を登る冒頭は強烈です。雪崩を利用した戦闘や数十万の兵が衝突するカーラケーヤ族との戦争も迫力があります。画面の密度が高く、映像の勢いが止まりません。

また、アクションに物理法則は通用しません。岩を素手で砕き、戦車が空を舞い、弓矢はありえない軌道を描きます。

理屈より感覚が優先され、笑うほどすごいと思える瞬間が連続します。そこにインド映画の魅力があります。サービス精神が桁違いです。

歌とダンスも登場しますが、感情が爆発する瞬間に自然に挿入されます。だから、違和感はありません。

 

ストーリーは王道にして泥沼

バーフバリ

本作の見どころは映像だけではありません。もう一つの魅力は強い物語性です。誰でも楽しめる王道の王位継承争いと親子の絆が軸にあります。

物語には二人の兄弟がいます。アマレンドラ・バーフバリとバラーラデーヴァです。民に愛された英雄と嫉妬に燃える暴君。その対比が観客の心を強く動かします。

裏では愛と憎しみが渦巻きます。プラバース演じる主人公は清廉であり強いカリスマ性があり、観客はすぐに魅了されます。

そして、冷徹な王代行シヴァガミが物語の中心にいます。彼女の苦悩と決断が叙事詩の骨格になります。シヴァガミの信念は重く、迷いはありません。この人物像が深く物語を支えます。

この映画は二部構成です。本作では、現在と過去が交互に描かれます。主人公の出生の秘密と英雄バーフバリの過去。そこに二つの物語が重なり、一つの真実が導かれます。

過去が明らかになるほど現在が動きます。物語の展開はシンプルですが、感情の波が絶えません。

 

批判はあるが、リアリティ欠如こそ魅力

本作については多くの批評があります。リアリティの欠如と都合の良い展開です。

「なぜ滝を登れるのか」「弓矢が当たり過ぎる」「敵の作戦が単純すぎる」という疑問です。映像がハリウッド級だからこそ、現実とのギャップは目立ちます。

しかし重要な点があります。魅力が欠点を上回っているということです。本作の価値は極上のエンターテイメントです。観客の感情を最大まで高めるため、現実の制約は外されます。物語の強引さは感情を爆発させる近道です。

英雄の登場に歓喜し、愛に心が動き、アクションで笑います。この映画は「なぜ」ではなく、「すごい」を追求します。全力のサービス精神の前では理屈は不要です。

それがインド映画の魅力であり、世界が熱狂した理由です。リアリティではなく、心の動きが中心にあります。理屈より感動を優先する姿勢が驚きになります。

 

終わりに~熱狂の残響と続編の楽しみ~

『バーフバリ 伝説誕生』は完成された娯楽大作です。ただ、一つだけ強烈な置いてけぼりを残します。これは二部作の第一作目という点です。

出生の秘密が明かされ、英雄バーフバリの物語がクライマックスに達した直後、物語は強烈な期待感だけ残して終わります。なぜ、カッタッパはバーフバリを殺したのかという謎を残します。そのままエンドロールへ進み、観客は答えを強く求めます。

この感覚が第一部の醍醐味と言えるかもしれません。最大の謎を残すことで、観客は第二部『王の凱旋』へ進みます。

本作は、映画を観るだけではありません。壮大な叙事詩の目撃者になります。

インド映画未経験の人ほど、本作を観ていただきたいと思います。きっとインド映画の扉が開くでしょう。

映画って本当にいいものですね。