2020年最初の月の読書本です。今年は去年よりも多くの本を読み、多くの感動を受けたいと思っています。読む本は相変わらず小説に偏ると思いますが。
1月の読書本は9作品です。
おすすめ度★★★★★
ある男 平野 啓一郎
ミステリー要素を含みながらも、人として生きていくことの辛さや苦しみを描いています。死と生、死刑制度、家族の在り方など多くの要素が詰め込まれます。
わたしを離さないで カズオ・イシグロ
本作は現実的な問題提起も含まれていますが、生きていくことの感情や関係性も描いています。キャシーたちの人生は悲しい。しかし、彼女たちがどのような救いを求めていたのか。
おすすめ度★★★★
ベルリンは晴れているか 深緑 野分
ミステリーを忘れるくらい重厚な歴史小説です。歴史小説とミステリーが溶け合います。圧倒的なリアリティで描かれた戦後ドイツに引き込まれます。
超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由
ひたすら前向きに書かれています。筋トレのマイナス面など一切ありません。ここまで割り切っている爽快感があり、始めてみようという気持ちにさせられます。
おすすめ度★★★
ひと 小野寺 史宜
何気ない日常の中の人との繋がりを描いています。田野倉で働く人々の裏表のない心の有り様に気持ち良さを感じます。
疑う力 堀江貴文
全てを鵜呑みにしてしまうと都合の悪いことも出てきます。本書の内容を無条件に受け入れるのではなく、自身で疑問に思うことが大事です。
おすすめ度★★
愛なき世界 三浦しをん
職業小説は、その職業に興味が持てるかどうかであり難しい題材だと思います。興味を抱けばラブコメディの要素もあるので二重に面白いはずです。
V.T.R. 辻村深月
ミステリーとしても、悲劇としても、物足りなさを感じます。チヨダ・コーキのデビュー作なので未完成感や未成熟感を演出し、粗削りな部分をわざと出しているのかもしれません。
おすすめ度★
モチベーション革命 尾原 和啓
モチベーションの持ち方が変わっているのは事実です。世代間で違っているのも事実です。社会が変革を求めてきているのも事実です。それらを世代間の違いとして説明されていることに多少の違和感があります。