2006年本屋大賞の受賞作:MANPA Blog

 

2005年11月〜2006年4月にかけて実施された第3回本屋大賞の受賞作一覧です。  

 

 

大賞 『東京タワー オカンとボクと、 時々、オトン』リリー・フランキー 【得点:279.0点】

オカン。ボクの一番大切な人。ボクのために自分の人生を生きた人----。
四歳のときにオトンと別居、筑豊の小さな炭鉱町で、ボクとオカンは一緒に暮らした。やがてボクは上京し、東京でボロボロの日々。還暦を過ぎたオカンは、ひとりガンと闘っていた。「東京でまた一緒に住もうか?」。ボクが一番恐れていたことが、ぐるぐる近づいて来る----。

 

2位 『サウスバウンド』奥田 英朗 【得点:196.5点】

父は国家権力が大嫌い。どうやらその筋では有名な元過激派で、学校なんて行くなと言ったり、担任の先生にからんだり、とにかくムチャクチャだ。そんな父が突然、沖縄・西表島(いりおもてじま)に移住すると言い出し、その先でも大騒動に。父はやっぱり変人なのか? それとも勇者? 

 

3位 『死神の精度』伊坂 幸太郎 【得点:190.0点】

好きなものは音楽、嫌いなものは渋滞。彼が仕事をすると必ず雨が降る——。クールで真面目な死神・千葉は、人間の世界に溶け込み、七日間の調査で対象者の「死」に可否の判断を下す。自分の運命を知らない人々と旅行をしたり、窮地に陥ったり。死神と人の奇妙なかけあいが癖になる傑作短編集。

 

4位 『容疑者Xの献身』東野 圭吾 【得点:184.5点】

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。

 

5位 『その日のまえに』重松 清 【得点:179.5点】

余命の告知を受けた妻と、新婚時代のアパートを訪ねる僕たち…「その日のまえに」。妻の最期を、二人の息子とともに見届ける「その日」。妻が亡くなった病院の看護師さんから、ある日、お目にかかりたい、と連絡がきた…「その日のあとで」。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか──。

 

6位 『ナラタージュ』島本 理生 【得点:162.0点】

お願いだから、私を壊して。ごまかすこともそらすこともできない、鮮烈な痛みに満ちた20歳の恋。もうこの恋から逃れることはできない。

 

7位 『告白』町田康 【得点:152.5点】

人はなぜ人を殺すのか――。河内音頭のスタンダードナンバーにうたいつがれる、実際に起きた大量殺人事件「河内十人斬り」をモチーフに、永遠のテーマに迫る著者渾身の長編小説。

 

8位 『ベルカ、吠えないのか?』古川日出男 【得点:152.0点】

キスカ島に残された四頭の軍用犬北・正勇・勝・エクスプロージョン。彼らを始祖として交配と混血を繰りかえし繁殖した無数のイヌが国境も海峡も思想も越境し、“戦争の世紀=20世紀”を駆けぬける。

 

9位 『県庁の星』桂望実 【得点:141.0点】

民間企業との人事交流で、片田舎のスーパーに派遣されることになった県庁職員、野村聡。臨機応変な対応が求められる現場で、頭のかたい偏差値エリートは鼻つまみ者として扱われるが……。

 

10位 『さくら』西加奈子 【得点:135.0点】

両親、三兄弟の家族に、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた犬が一匹。どこにでもいそうな家族に、大きな出来事が起こる。そして一家の愛犬・サクラが倒れた--。ヒーローだった兄ちゃんは、20歳4か月で死んだ。超美形の妹は、内に籠もった。母も肥満化し、酒に溺れた。僕も東京の大学に入った。あとは、「サクラ」となづけられた犬が一匹――。そんなある年の暮れ。家を出ていた父が戻ってきた…。

 

11位 『魔王』伊坂幸太郎 【得点:103.0点】

「これはもしかして」安藤は、自分が念じた言葉を相手が必ず口に出すと偶然気づく。「腹話術」と名付けた能力を携えて、彼は一人の政治家に近づいていく。同居する弟の潤也は兄が迫りつつある不穏そのものを直観する。未来にあるのは青空なのか、荒野なのか。世の中の流れに立ち向かおうとした兄弟の物語。