2019年最初の月の読書本です。1月の読書本は6冊でした。最近は月10冊に届かないペースです。読みたい本はたくさんあるのですが、読書ペースが追い付いていかない。1月は「図書館の魔女」を読むのに時間を費やしました。それではおすすめ度を紹介します。「おすすめ度★」は該当なしです。
おすすめ度★★★★★
図書館の魔女 高田大介
物語中で使われる言葉は多岐に渡ります。興味深い解釈、時に難解で理解しがたいところもあります。言葉について真に理解出来ているのかどうか、改めて自分に問いかけるきっかけになりました。
名前探しの放課後 辻村深月
エピローグで明かされる物語の真の姿は、「ぼくのメジャースプーン」を読んでいないと理解できません。直接的な続編ではないですが、読んでいることを前提にした物語です。
おすすめ度★★★★
ハサミ男 殊能将之
トリックが暴かれた瞬間、何が起こったのかよく分かりませんでした。殺人事件自体も巧妙に計算されており、犯人探しも二重三重に伏線が張り巡らされています。ただ、叙述トリックに気付いてしまうと面白さが半減してしまうかも。
おすすめ度★★★
ファーストラヴ 島本理生
微妙な心の動きを、会話や行動・思いから表現しています。難しい表現や文章を用いていないので読み進めやすい。だからと言って、心の機微が描かれていない訳ではありません。
おすすめ度★★
残り全部バケーション 伊坂幸太郎
読み応えはあまり感じません。しかし、物語中に登場する台詞にはハッとさせられる言葉が多い。その言葉を読んでいくだけでも、この小説は面白い。
七つの会議 池井戸 潤
短編集なので、長編と比べると読み応えは少し劣ります。しかし視点を変えることで善悪が時に曖昧になり、人間関係に複雑さを感じさせます。一方的な見方になっていないことも面白みのひとつです。