晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『項羽と劉邦』:司馬遼太郎【感想】|武と徳のいずれが勝つのか

舞台となる楚漢戦争は、紀元前206年から紀元前202年です。日本は弥生時代です。始皇帝の死により、再び戦乱の世になった中国の激動振りが伝わります。激動だからこそ魅力的な人物が現れるのでしょう。本作に登場する人物は、誰もが印象に残ります。 前半は始…

『メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット』:伊藤計劃【感想】|スネーク、最後の物語。

こんにちは。本日は、伊藤計劃氏の「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」の感想です。 メタルギアシリーズの第6作目「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」のノベライズです。プレステ3のゲームということですが、私…

『さよならドビュッシー』:中山七里【感想】|彼女の存在はピアノの中に

第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作です。本作で登場するピアニスト「岬洋介」のシリーズ第1作目になります。2013年に映画化、2016年にドラマ化されています。映画のキャスティングは橋本愛と清塚信也。ドラマは黒島結菜と東出昌大です。現役ピア…

『だれでも書ける最高の読書感想文』:斎藤 孝【感想】

魅力的なタイトルです。読書感想文が苦手で避けて通りたいと考えている人も多いでしょう。読書感想文について考える時、「読書が好きかどうか」と「文章を書けるかどうか」の二つの段階を考える必要があります。 感想文は宿題や課題として書く機会が多い。書…

定期「2019年7月(文月)」の読書本

最近は月に10冊読めないペースになっています。仕事が忙しい訳ではないのですが、夜になると猛烈に眠気が襲ってきます。夏場になり疲れているのかも。夏に体が慣れれば、ペースは戻るかもしれませんが。 7月の読書本は6作品、9冊でした。終戦のローレライ…

『沈黙のパレード』:東野圭吾【感想】|沈黙の向こうに隠された真実

ガリレオシリーズ3年ぶりの長編作品です。「猛射つ」の改稿による「禁断の魔術」以来です。オリジナル長編作品としては「真夏の方程式」からの8年ぶりになります。ガリレオシリーズは私のお気に入りのシリーズです。物理的トリックを使いながらも読みやす…

『シーソーモンスター』:伊坂幸太郎【感想】|怪物が、笑っている

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「シーソーモンスター」の感想です。 表題作「シーソーモンスター」と「スピンモンスター」の中篇2作品が収録されています。文芸誌「小説BOC」の競作企画「螺旋」プロジェクトの作品です。8組9名の作家が3つのルール…