晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ユービック』:フィリップ・K・ディック【感想】|あらゆるものが一九四〇年代へと逆もどりする

こんにちは。本日は、フィリップ・K・ディック氏の「ユービック」の感想です。 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」以来のディック作品です。秀逸な海外SF作品と言えば、「ユービック」は必ずと言っていいほど名前が上がります。 ディックの作品は映…

『チーズはどこへ消えた?』:スペンサー・ジョンソン【感想】|この物語があなたの人生を変える!

こんにちは。本日は、スペンサー・ジョンソン氏の「チーズはどこへ消えた?」の感想です。 二匹のネズミと二人の小人が迷路の中でチーズを探す童話形式の物語です。発見したチーズが突然消えた時、彼らの行動の違いがビジネスやプライベートにおける考え方を…

早逝のSF作家 『伊藤計劃』 作品紹介

伊藤計劃の「虐殺器官」を読んだ時の衝撃は、今でも鮮やかに記憶に残っています。彼の描いた世界に引き込まれ一気に読みきってしまった。 私は評論家でも批評家でもないので、「どこが?」「どのように?」と問われると返答に困ってしまいます。ただ、読んだ…

『サブマリン』:伊坂幸太郎【感想】|偶然なのか、運命か?暗い深海からの声を見つけたい。

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「サブマリン」の感想です。 「チルドレン」から12年振りに「陣内」が戻ってきました。伊坂作品の中でも、陣内は魅力的なキャラクターです。破天荒で無茶な人物ですが、言葉や行動には人生の真理を感じることがあります。…

『まほろ駅前番外地』:三浦しをん【感想】|愉快な奴らが帰ってきた

こんにちは。本日は、三浦しをん氏の「まほろ駅前番外地」の感想です。 「まほろ駅前多田便利軒」の続編ですが、続編というよりは番外編の印象です。スピンアウトストーリーを含む七つの短編で構成されています。主要登場人物の日常や人生が描き出されます。…

『流浪の月』:凪良 ゆう【感想】|せっかくの善意を、わたしは捨てていく。

こんにちは。本日は、2020年本屋大賞"大賞"受賞作、凪良 ゆう氏の「流浪の月」の感想です。 読み始めると一気に最後まで読み切ってしまうほど引き込まれます。一体、何に引き込まれるのだろうか。主人公たちの生き方に共感したのではなく、人間同士の関わり…

『フェルマーの最終定理』:サイモン・シン【感想】

こんにちは。本日は、サイモン・シン氏の「フェルマーの最終定理」の感想です。 約3世紀、多くの数学者が挑んで証明できなかったフェルマーの最終定理。存在することは知っていましたが、それほど意識したことはありません。どれほど難問なのか実感もなかっ…

『クジラアタマの王様』:伊坂幸太郎【感想】|未来を切り拓くのは、誰だ

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「クジラアタマの王様」の感想です。 小説の間にコミックパートを挟んだ作品です。作品の一部として絵が存在します。 文章でアクションや立ち回りを表現することも小説の醍醐味ですが、一方で、絵で表現した方が直接的に…