晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」を観た

前作「フォースの覚醒」公開から2年。続編の「最後のジェダイ」を観てきました。去年の公開日直後に観に行く予定が、いろいろと忙しくようやく映画館で鑑賞することが叶いました。「フォースの覚醒」の終わり方があまりにも次作に期待感を持たせる終わり方…

【2022年4月更新】「伊坂幸太郎作品」出版順一覧 読むなら出版順がベスト!

2022-4-27 ご覧いただきありがとうございます。今回は、伊坂幸太郎さんの「作品一覧 出版順」です。 私が、特に好きな作家の一人である「伊坂幸太郎」さん。 彼が作り出す小説の世界は、読者を惹きつけ離さない魅力があります。その魅力は、軽妙な会話や緻密…

『終末のフール』:伊坂幸太郎【感想】|この命をあきらめない。生きる道のあるかぎり。

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「週末のフール」の感想です。 「八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する」 ハリウッド映画では、よくある設定です。その危機を脱するため、リーダーシップを発揮する指導者や危険を顧みず立ち向かう英雄を描くのが、こ…

『砂漠』:伊坂幸太郎【感想】|世界はきっと変えられる

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「砂漠」の感想です。 面白かった。感動もある。あっという間に読み終わってしまいました。自分が大学生だった頃を思い出し、登場する人物たちに共感しながら読んだからこそ面白かった。自分が大学生の時に、小説の中のよ…

『魔王』:伊坂幸太郎【感想】|ねぇ、どう思う?

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「魔王」の感想です。 表題作「魔王」と、その5年後を描いた「呼吸」の中編2編から成る小説です。これまでの著者の小説とは、かなり違います。伊坂幸太郎と言えば、伏線を張り、最後に回収する。その手腕が並外れている…

『羊と鋼の森』:宮下奈都|温かく静謐な筆致で綴られた美しい物語

2016年本屋大賞受賞作。ピアノの調律師の物語という程度しか知りませんでした。私の勝手な思い込みかもしれませんが、調律師をテーマとして扱った小説は少ないのではないでしょうか。同じピアノでも、ピアニストを主人公にした小説は数多くありそうです。 最…

『海の見える理髪店』:荻原 浩|6編の短編が描く家族の物語

第155回直木賞受賞作。表題作「海の見える理髪店」を含む6編から成る短編集ですが、それぞれの短編に関連性はありません。完全に独立した物語です。ただ、その中にテーマを求めるとしたら「家族」です。親子の物語。夫婦の物語。喪失であったり再会であった…

『そして誰もいなくなった』:アガサ・クリスティー|見えない犯人に追い詰められていく

初読です。映像化されたものも観ていませんので、全く犯人を知らない状態で読み始めました。ミステリーは犯人が分かった状態で読むのとそうでないのとでは、面白さが10倍違う気がします。私は幸いなことに、これだけの有名な作品で映像化も数多くされている…

『月の満ち欠け』:佐藤正午【感想】|月の満ち欠けのように、生と死を繰り返す

第157回直木賞受賞作です。全く内容を知らずに読み始めました。恋愛小説なのか、ミステリーなのか、ファンタジーなのか、コメディなのか。それすらも知らずにです。だから、物語が「愛する人に再会するために、生まれ変わりを繰り返す」という内容だと気付く…

『深夜特急2 マレー半島・シンガポール』:沢木耕太郎|香港の影を背負い、旅は続いていく

香港を出発し次の目的地は、タイ・バンコク。バンコクに行く決心をした理由も面白い。香港滞在を延ばすためのビザを書き換える窓口が混んでいて、全てが面倒になりバンコク行きを決意する。いかにも、放浪に近い旅だと思う。思いついた時に、思いついた行動…

『深夜特急1 香港・マカオ』:沢木耕太郎|ロンドンに向けて壮大な「旅」が始まる

旅に出たくなる。その一言に尽きます。この小説で描かれているのは「旅行」ではなく、「旅」と言う言葉が相応しい。「旅」でなければ「放浪」と言う言葉でもいいかもしれない。行程表もなく、自分がこうしたいと思った通りに行動していく。ただ、その行動が…

『ソードアート・オンライン4 フェアリィ・ダンス』:川原 礫|アスナ救出のため、グランドクエストに挑む

前巻で描かれたフェアリィ・ダンスの大きなふたつのテーマ。 アスナ救出。 リーファ(直葉)とキリトの関係。 圧倒的強さを誇るキリトが攻略不可のグランドクエストに挑んだ時、どうなるのか。リーファとキリトがお互いの正体を知った時、どうなるのか。この…

定期「2017年12月(師走)」の読書本

2017年最後の月。厳しい寒さの中、暖房の効いた室内で過ごす読書は至高の時間です。12月の読書本は、11冊でした。12月の読書本の自分勝手なおすすめ度です。個人的感想ですので、参考程度に見てください。 おすすめ度★★★★★ 君の膵臓をたべたい 住野よる ナミ…

『オリエント急行殺人事件』:アガサ・クリスティー【感想】|灰色の脳細胞が事件の謎に挑む

本年公開の映画「オリエント急行殺人事件」を観てから、小説を読みました。すなわち、犯人が分かった状態で読み始めました。何故読み始めたかと言うと、映画が映像・俳優・演技、あらゆる面において素晴らしかったので、是非原作も読もうと思った次第です。…