晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『アクセル・ワールド 3~4(略奪者編)』:川原 礫【感想】

ご覧いただきありがとうございます。今回は、川原 礫さんの「アクセルワールド3~4」の読書感想です。 3巻と4巻を通じて描かれるのは、春雪たちと略奪者ダスク・テイカーの戦いです。両者は、現実世界と仮想世界の両方で戦います。その過程で加速世界の…

『アルルカンと道化師』:池井戸 潤【感想】|探偵半沢、絵画の謎に挑む。

ご覧いただきありがとうございます。今回は、池井戸 潤さんの「アルルカンと道化師」の読書感想です。 2020年9月17日に発刊された半沢直樹シリーズの五作目です。半沢が東京中央銀行大阪西支店に転勤した直後が舞台なので、第一作「オレたちバブル入行組」の…

『お探し物は図書室まで』:青山 美智子【感想】|本ですか?仕事ですか?人生ですか?

ご覧いただきありがとうございます。今回は、青山 美智子さんの「お探し物は図書室まで」の読書感想です。 2021年本屋大賞第2位。五つの短編で構成されていて、それぞれが独立した物語です。 物語の鍵となるのは区のコミュニティセンター内にある図書室と、…

『わたし、定時で帰ります。』:朱野 帰子【感想】|いつまで残業するつもり?

ご覧いただきありがとうございます。今回は、朱野 帰子さんの「わたし、定時で帰ります。」の読書感想です。 働き方改革は、どのくらい進んだのでしょうか。ワークライフバランスという言葉もよく聞きます。これらの言葉が無くならないのは、まだまだ達成さ…

『麦本三歩の好きなもの』:住野 よる【感想】|好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい。

ご覧いただきありがとうございます。今回は、住野 よるさんの「麦本三歩の好きなもの」の読書感想です。 社会人になったばかりの麦本三歩の生活を描いた日常小説です。図書館勤務をする彼女の日常は普通の日々で、取り立ててドラマチックな出来事や大きなア…

『生きてさえいれば』:小坂 流加【感想】|きっといつか幸せが待っている

こんにちは。本日は、小坂 流加さんの「生きてさえいれば」の感想です。 「余命10年」は、著者自身の人生を投影した作品でした。だからこそ読者の心に響くものがあったのだろう。残念ながら文庫が発刊される前に他界されてしまいましたが。本作は著者が他界…

『となり町戦争』:三崎 亜記【感想】|見えない戦争

こんにちは。本日は、三崎 亜記さんの「となり町戦争」の感想です。 第17回小説すばる新人賞受賞作。著者のデビュー作でありながら、直木賞候補にもなっています。 タイトルどおり、となり町との戦争を描いています。現在の日本を舞台に自治体同士が戦争をす…

『この本を盗む者は』:深緑 野分【感想】|ああ、読まなければよかった!

こんにちは。本日は、深緑 野分さんの「この本を盗む者は」の感想です。 以前読んだ「ベルリンは晴れているか」とは全く作風が違います。ミステリーの要素を含むのは同じですが、「ベルリンは晴れているか」は史実を舞台にした現実的な物語です。一方、本作…