読書LIFE ~毎日が読書日和~

本を読み、備忘録的に感想を綴るブログ。主に小説。映画もたまに。

定期「2018年6月(水無月)」の読書本

  f:id:dokusho-suki:20180708195433j:plain

  

 梅雨の季節。蒸し暑い環境の中で読んだ本は、7冊でした。部屋の中で、冷房を効かせて本を読む。そんな環境でないと、なかなか本に集中できない。集中力のなさが際立ちます。

 それでは、6月の読書本のおすすめを。 

 

 

おすすめ度★★★★★ 

ハーモニー 伊藤計劃 

彼独自の世界観により設定された近未来を舞台に、人間が人間として存在する意味や価値にまで踏み込んだ作品。ストーリーの展開。登場人物の葛藤。時代設定。全てが、伊藤計劃らしい。

  

21世紀後半、“大災禍”と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、見せかけの優しさや倫理が横溢する“ユートピア”。そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した―それから13年。死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰に、ただひとり死んだはずの少女の影を見る。

  

空飛ぶタイヤ 池井戸 潤 

長編ですがテンポの良いストーリー展開、ジリジリと追い詰められていく主人公の緊迫感。結末の大逆転劇。特に、後半3分の1はページを捲る手が止まりません。

  

走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。真相を追及する赤松の前を塞ぐ大企業の論理。家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。

   

おすすめ度★★★★ 

ブラックペアン1988 海堂 尊 

患者にとって、いい医者とは、一体どんな医者なのだろうか。人格は必要なのだろうか。 この小説は、医者の在り方についても描いています。

 

一九八八年、世はバブル景気の頂点。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学外科教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、食道癌の手術を簡単に行える新兵器「スナイプ」を手みやげに送り込まれてきた。

  

すべての教育は「洗脳」である 堀江貴文 

内容に共感するかどうかは別にして、とても面白い。ホリエモンの言葉は、言われてみれば「なるほど」と思うけど、言われるまで気付かない。 

 

学校とは本来、国家に従順な国民の養成機関だった。しかし、インターネットの発達で国境を無視した自由な交流が可能になった現代、国家は名実ともに“虚構の共同体”に成り下がった。もはや義務教育で学ぶ「常識」は害悪でしかなく、学校の敷いたレールに乗り続けては「やりたいこと」も「幸せ」も見つからない。では、これからの教育の理想形とはいかなるものか?「

  

おすすめ度★★★ 

 i 西 加奈子 

アイに対し、肯定的か否定的かは別にして、読者の心に多大な感情を巻き起こす小説です。感動と一言で言えるほど、単純な気持ちではない気がします。

 

「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまでは―。

  

おすすめ度★★  

SOSの猿 伊坂幸太郎 

「猿の話」と「私の話」。それぞれの物語は面白いですし、会話や登場人物は、伊坂幸太郎らしさを感じさせます。ただ、ふたつの物語を関連付ける設定は微妙かな。

 

三百億円の損害を出した株の誤発注事件を調べる男と、ひきこもりを悪魔秡いで治そうとする男。奮闘する二人の男のあいだを孫悟空が自在に飛び回り、問いを投げかける。「本当に悪いのは誰?」はてさて、答えを知るのは猿か悪魔か?そもそも答えは存在するの?

  

おすすめ度★ 

夢見る黄金地球儀 海堂 尊 

特筆すべき面白さは感じませんでした。全くつまらないという訳ではないのですが、物語の全てがわざとらしく作られたような印象を拭えません。

 

 1988年、桜宮市に舞い込んだ「ふるさと創生一億円」は、迷走の末『黄金地球儀』となった。四半世紀の後、投げやりに水族館に転がされたその地球儀を強奪せんとする不届き者が現れわる。物理学者の夢をあきらめ家業の町工場を手伝う俺と、8年ぶりに現われた悪友・ガラスのジョー。二転三転する計画の行方は?