晴耕雨読で生きる

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定期「2018年9月(長月)」の読書本

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 9月に入り、日が短くなってきた実感があります。台風が猛威を振るい多くの被害が出ました。

 9月に読んだ本は7冊でした。それでは9月の読書本のおすすめ評価を。  

おすすめ度★★★★★

がみの孤城 辻村深月

中学生はまだまだ不安定な心を有しています。そんな不安定で揺れる心を、どうしてこんなに的確に表現できるのだろうか。著者の力量に、ただ感服します。 

道世之介 吉田修一 

大学時代に世之介のような友人がいたとしても、その時には何も感じなかったでしょう。もしかしたら気付いていないだけで、私にもいたのかもしれません。それならば、いつかふと思い出すかも。

おすすめ度★★★★

菓 米澤穂信

ライトノベル的な雰囲気ですが、恋愛要素が際立つ訳ではありません。また、ご都合主義でもない。登場人物を魅力的に設定し、謎解きにも無理がない。

おすすめ度★★★

にさよならを言わない 七月隆文 

高校生が主役ですが恋愛要素はほぼありません。だからと言って物足りなさを感じることもありません。自然と読み進めていってしまう小説です。 

にさよならを言わない2 七月隆文

幽霊が視えるという設定は前作と変わりません。短編集なので、同じ設定での物語が何編も続いていくことになります。ところが、読み進めていってもそれほど飽きてこない。物語にバリエーションを持たせているからでしょう。

おすすめ度★★

者のエンドロール 米澤穂信

 謎を解明するために関係者の証言を集めていくところや証言をもとに推理するところは、推理小説の王道の印象を与えます。ただ、謎の解明にいまいち納得感を得られていないのが頭に引っかかります。

れる脳を抱きしめて 知念実希人

ユカリの病気は治ってませんがハッピーエンドです。ただ、出来すぎなくらいで白けてしまいます。別にハッピーエンドがいけないという訳ではないのですが。