日々、春の訪れを感じる3月。梅が咲き、桜も咲き始める季節です。3月の読書本は7冊でした。3月のおすすめ度合いです。ちなみに「おすすめ度★★★★★」は該当なしです。
おすすめ度★★★★
屍人荘の殺人 今村昌弘
ハウダニットは、よく練られた作品です。評価されるだけのことはあります。人間ドラマとしての一面が強いのでミステリーの印象が薄いといったところでしょうか。
ソードアート・オンライン8 アーリー・アンド・レイト 川原 礫
第2巻以来の短編集。久しぶりにアインクラッド解放前の緊張感を味わうことが出来ます。やはりアインクラッドを舞台にした物語が一番面白い。
おすすめ度★★★
星をつなぐ手 ー桜風堂ものがたりー 村山早紀
読後は心地よい気持ちになります。書店の現状に対する著者の危機感も感じます。便利さだけで判断してしまって町の書店が姿を消した時に、私たちはどのように感じるでしょうか。そのことに寂しさを感じるのならば、消えていい存在ではないのでしょう。
おすすめ度★★
スマホを落としただけなのに 志賀 晃
持っていることが当たり前になったスマホですが、扱い方を間違えると大変なことになります。あまりに便利だから、その裏に潜む危険に気付けないのでしょう。
百貨の魔法 村山早紀
表現も言葉も心に響くものが多い。物語に大きな起伏はないので読み心地はいいですが、単調と言えば単調です。読み応えがあるというよりは、心が柔らかくなるような小説でした。
ソードアート・オンライン9 アリシゼーション・ビギニング 川原 礫
壮大なアリシゼーション編の始まりだけあって、物語はあまり進展しません。物語の設定を説明することに費やされる部分が多いことも進展を妨げます。ギガスシダーを倒すことで物語が始まるのだとしたら、「ビギニング」は物語が始まる前の物語だと言えます。
おすすめ度★
リップヴァンウィンクルの花嫁 岩井俊二
後半になればなるほど物語の進展のために都合の良い設定が頻発してきたように感じました。