新年度が始まる4月ですが、コロナ禍で不安ばかりが増していきます。外出を自粛していても、コロナの状況が気になり、ゆっくりと本を読む落ち着いた気持ちになかなかなれない状況でした。
4月の読書本は7作品です。2020年本屋大賞関連が4作品でした。4月のおすすめ度合いです。
おすすめ度★★★★★
読書は「アウトプット」が99% 藤井孝一
アウトプットの重要性がひしひしと伝わります。どんな本を読むか考え、効率を考え、アウトプットを考える。読書がもたらす効果は大きいが、その大きさを最大限にするには努力と工夫が欠かせません。
おすすめ度★★★★
medium 霊媒探偵城塚翡翠 相沢沙呼
「すべてが、伏線」
「medium」の帯に書かれた言葉です。彼女の正体を看破しないと、彼女が犯人に辿り着いた理由を推理できない。
線は、僕を描く 砥上 裕將
水墨画の世界を新鮮に感じます。水墨画家の著者だからこそ描ける世界であり、熱意が伝わります。水墨画の世界の奥深さを知ることができたのは良かった。
おすすめ度★★★
陽気なギャングは三つ数えろ 伊坂幸太郎
シリーズも三作目になると新鮮味は薄い。その分、登場人物のキャラがしっかりしているので入り込みやすい。彼らの行動もある程度予測でき、その予測を裏切られた時の面白さもあります。
おすすめ度★★
アクセル・ワールド 02 紅の暴風姫 川原 礫
三人の王が登場し、加速世界を舞台にした物語が一気に進みます。無制限中立フィールドの登場が加速世界に無限の広がりを見せる。もちろん時間的な広がりも。
おすすめ度★
店長がバカすぎて 早見 和真
谷原京子に共感できれば面白いでしょう。感情や言動は素直でリアリティがあります。実際にその立場に置かれたら同じ言動を取ってしまうかもしれません。しかし、バカという他人を見下す言葉と態度に馴染めません。
飛騨忍法帖 山田風太郎
全体的に地味な印象です。幻法が主人公でなく、あくまで美也の仇討ちを巡る愛憎劇です。ドロドロした人間模様が描かれます。