2月は大雪も多く、荒れた天気が多かった印象です。2月の読書本は、9冊でした。仕事が忙しかったせいもあり、1か月の読書量としては少なったかな。
前月に引き続き、伊坂作品に偏ってしまいました。ただ、ミステリーや恋愛・自己啓発とバラエティはありました。それでは、私のおすすめ度合いを。
おすすめ度★★★★★
陽気なギャングの日常と襲撃 伊坂幸太郎
様々に張り巡らせた伏線と見事な回収。登場人物の会話の軽妙さ。何も考えずに、純粋に楽しめる小説です。
舟を編む 三浦しをん
辞書編纂という馴染みのない世界を、人間ドラマとして見事に描いています。それに関わる人たちの個性溢れる姿に引き込まれていきます。辞書を扱った小説だけに、言葉の大切さを学べます。
おすすめ度★★★★
深夜特急3 インド・ネパール 沢木耕太郎
インド・ネパールは、これまでの東南アジアの国々とは全く異なった様相を呈した国であるように感じます。著者が感じたことが、リアルに伝わってきます。
ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎
小説の設定としては、有りがちです。それでありながら、読者を引き込んでいきます。主人公が追い詰められていく様子に、手に汗を握ります。
おすすめ度★★★
多動力 堀江貴文
著者の考え方は、極端で過激ですが、物事の本質を言い当てていると感じます。彼の考え方に同調・共感できるかどうかで、この本の印象と評価は大きく変わると思いますが。
クリムゾンの迷宮 貴志祐介
ホラー小説というジャンルは、あまり馴染みがありませんでした。後半に入ってからの恐怖感と緊迫感に、一気読みです。
おすすめ度★★
フィッシュストーリー 伊坂幸太郎
独立した、四編から成る小説。それぞれの話は面白いですが、短篇なので読み応えがあるかというと疑問です。気軽に読めて、楽しめるという点では、いいのかも。
おすすめ度★
ミュータンス・ミュータント 島谷浩幸
歯のない連続変死体の謎を解く。その発想は面白い。しかし、伏線もなく、いきなり犯人の独白で犯行の詳細が分かってしまうのは、ミステリーとしては反則のような気がします。
四月になれば彼女は 川村元気
美しい文章と表現で綴られ続けています。ただ、綺麗すぎて登場人物に共感できない。表層的なことばかり描いているように感じます。