晴耕雨読で生きる

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定期「2018年4月(卯月)」の読書本

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 桜の季節。入学や就職などで、多くの人の環境が変わる慌ただしい時期です。4月の読書本は、8作品でした。春の暖かさの中、のんびりと読書していた気がします。ラノベ・時代物など、いろいろです。それでは、私の勝手なおすすめを。 

おすすめ度★★★★★ 

ばさものがたり 雫井脩介  

ファンタジーと現実が混在したような物語。辛い現実に立ち向かう小麦に訪れたのは、救いだったのか、。予想された結末でありながら、涙を誘います。 

賀忍法帖 山田風太郎   

60年近く前の作品でありながら、全く色褪せていない。闇に纏わりつかれた殺し合い。殺すことを目的とした忍法の応酬が、この作品の恐ろしさを伝えてきます。

おすすめ度★★★★

れられた巨人 カズオ・イシグロ   

ファンタジーの要素が強い。しかし、スリリングで盛り上がる派手なストーリーでなく、「記憶」をテーマにゆっくりと物語が進みます。重厚で読み応えのある小説です。 

おすすめ度★★★

ードアート・オンライン5 ファントム・バレット 川原 礫  

銃を使った、人対人の対人戦。今までのファンタジーから、生々しい殺し合いの世界へ。過去に囚われた登場人物たちが戦うのは自分自身か。フェアリィ・ダンスより読み応えはあります。

ードアート・オンライン6 ファントム・バレット 川原 礫  

自分の心とどう向き合うか。フェアリィ・ダンスに比べ、登場人物たちの心の機微が詳細に描かれている気がします。

ダンタイムス 伊坂幸太郎 

モダンタイムスは、メッセージ性が強い作品だと感じます。巨大なシステムの力。作中では国家を主として描かれていますが、それに対して、個人の力がいかに無力なものなのか。そして、立ち向かうことの困難さを描いています。 

おすすめ度★★

夜特急5 トルコ・ギリシャ・地中海 沢木耕太郎  

アジアが終わり、ヨーロッパが始まる。それは、旅が劇的に変化する瞬間なのかもしれません。ただ、ヨーロッパが近づくにつれ、アジアの混沌とした面白みがなくなってきています。  

おすすめ度★

棋の子 大崎善生  

奨励会というプロ棋士になるための競争の中で敗れ去り、消えていった若者たちの闘いとその後の人生を描いたノンフィクション小説。ノンフィクションなので面白みは薄かったかな。