晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『自転しながら公転する』:山本 文緒【感想】|全部やらなきゃダメですか?

ご覧いただきありがとうございます。今回は、山本文緒さんの「自転しながら公転する」の読書感想です。 山本文緒さんの7年ぶりの長編小説で、2021年本屋大賞第5位に選ばれています。 主人公「与野 都」が、恋愛・仕事・家庭に悩みながら生きていく様子を描…

『三体Ⅲ 死神永生』:劉 慈欣【感想】|その結末を目撃せよ。

ご覧いただきありがとうございます。今回は、劉 慈欣氏の「三体Ⅲ 死神永世」の読書感想です。 本作で三体シリーズが完結します。上下巻に及ぶほどのボリュームなので、読み終えるまでに結構な時間を要しました。しかし、読み進めるほどに引き込まれ、先が気…

『闇祓』:辻村 深月【感想】|あいつらが来ると、人が死ぬ。

ご覧いただきありがとうございます。今回は、辻村深月さんの「闇祓」の読書感想です。 辻村深月さんの初の本格ホラーミステリー長編作品です。インタビュー記事によると、短編ホラーは「ふちなしのかがみ」と「きのうの影踏み」の2作品がありますが、長編ホ…

『八月の銀の雪』:伊与原 新【感想】|自然科学が人の心を癒す

ご覧いただきありがとうございます。今回は、伊与原 新さんの「八月の銀の雪」の読書感想です。 五篇から成る短編集で、2021年本屋大賞第6位を受賞。第164回直木賞候補作にも選ばれています。 各短編の主人公は性別も年齢も悩みも全く違いますが、皆、現状…

『ブラック・チェンバー・ミュージック』:阿部 和重【感想】|分断された世界に抗う男女の怒濤のラブストーリー

ご覧いただきありがとうございます。今回は、阿部 和重さんの「ブラック・チェンバー・ミュージック」の読書感想です。 かなりの長編作品ですが、一気読みしてしまうほど引き込まれてしまいます。重厚でありながら軽快で軽妙。登場人物たちの個性も際立ち、…