晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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『64(ロクヨン)』:横山秀夫|犯人は、まだ昭和にいる

「64」の内容 元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。記…

『ゆりかごで眠れ』:垣根涼介|愛は十倍に、憎悪は百倍にして返せ

「ゆりかごで眠れ」の内容 凄絶な少年時代を過ごしながらも、コロンビア・マフィアのボスにまで上りつめた日系二世のリキ・コバヤシ・ガルシア。この日常に馴染めずも生きる、元刑事・若槻妙子。リキなしには生きていけない元浮浪児・カーサ。組織の中で歪み…

『夜のピクニック』:恩田 陸【感想】|歩行祭に懸けた想いが届く

「夜のピクニック」の内容 高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生…

『模倣犯』:宮部みゆき|犯罪に巻き込まれた人々の苦悩が・・・

「模倣犯」の内容 公園のゴミ箱から発見された女性の右腕。それは「人間狩り」という快楽に憑かれた犯人からの宣戦布告だった。炎上しながら谷底へ落ちていく一台の車。事故死した男の自宅には、数々の「殺人の記録」が。事件を操る真犯人の正体は…!?【引用…

『亡国のイージス』:福井晴敏【感想】|陰謀に立ち向かい、信念を貫く

「亡国のイージス」は、福井晴敏の名前を一気に広めた作品です。手に汗を握り、目まぐるしく変化する展開に読み始めたら止まりません。一級のエンターテイメント作品です。しかし、単なるエンターテイメント作品で終わらないのが、著者の力量です。国家の在…

「ガリレオ」シリーズ:東野圭吾|物理学が謎を解く

ガリレオシリーズの中でも、「探偵ガリレオ」「予知夢」「ガリレオの苦悩」の短編3冊の感想です。長編とこれ以降の短編は、またいずれ。 探偵ガリレオと言えば福山雅治、というくらいイメージが定着しています。私は、ドラマより先に小説を読みました。小説…

『青の炎』:貴志祐介|孤独な戦いの行きつく先は・・・

「青の炎」の内容 櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に…