晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

ーおすすめ記事ー
タイトルのテキスト
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『空飛ぶ広報室』:有川 浩|挫折を乗り越え、前を見続ける。自衛官の前に人として。

タイトルと表紙に描かれている戦闘機とパイロットの姿。どんな話かもよく知らずに、何となく表紙が気になり買ってしまいました。著者が有川浩氏というのも、購入する気になった理由の一つですが。表紙と帯を見た限りでは、P免(パイロットを罷免された人の…

『ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌』:神山典士|一方的な視点に違和感を感じざるを得ない

今となっては話題にも上らない「佐村河内事件」です。先日、図書館に出かけた際、書棚を見ていたらたまたま目に入って借りてしまいました。もう3年程前の事件です。当時はあまり興味がありませんでした。全聾の天才作曲家にゴーストライターがいた、今まで…

『墜落の夏』:吉岡 忍|日航機墜落事故の真実がここに・・・

正式なタイトルは、「墜落の夏ー日航123便事故全記録」です。タイトルの通り、1985年8月12日に起こった日本航空123便墜落事故のノンフィクションです。当時、私は小学生だったので事故の記憶はあります。しかし、詳細は知りませんでした。毎年、この日にな…

『陽気なギャングが地球を回す』:伊坂幸太郎【感想】|史上最強の強盗4人組大奮戦

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「陽気なギャングが地球を回す」の感想です。 伊坂幸太郎氏の長編小説3作目。軽快なテンポと軽妙な台詞、複雑に張り巡らされた伏線と回収、結末を予想させないストーリー展開と鮮やかな終結に引き込まれます。 銀行強盗…

『流』:東山彰良|青年の成長と家族のルーツが交錯する

第153回直木賞受賞作です。芥川賞を受賞したピース又吉さんに注目が集まってしまい、羽田圭介さんとともにちょっと印象が薄くなってしまった感じがします。しかし、「流」は重厚で読み応えがあり心に響きます。読後に、表紙カバーの山東省の荒涼とした風景を…

『夢幻花』:東野圭吾|幻のアサガオが驚愕の事実を告げる

東野圭吾の頭には、どれほどのアイデアが詰まっているのでしょうか。あれだけの量の小説を書き続けながらも、まだこれだけのアイデアを駆使した小説を書くのだから本当に驚きです。著者は「夢幻花」について、「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない 」…

『精霊の守り人』:上橋菜穂子|壮大な和製ファンタジーが今ここに始まる

児童文学として執筆されたファンタジー小説。「精霊の守り人」は、綾瀬はるか主演でNHKドラマで放映されていました。小説を読んでいなくてもドラマで知っているという方もいるでしょう。この小説は児童文学というジャンルで収まるものではありません。も…

『ソロモンの偽証』:宮部みゆき|タイトルの意味。それを知った時に全てが分かる。

文庫版を1年くらい前に購入していたのですが6冊というボリュームから、なかなか手が出ず積読状態になっていた小説です。ようやく読み始めましたが、もっと早くに読めば良かったと後悔しました。それくらい夢中になって読める作品です。超長編なのですが、…

『道化師の蝶』:円城 塔|あまりの難解さに著者の意図が分からない

第146回芥川賞の受賞作。田中慎弥さんの「共喰い」と同時受賞です。円城塔氏の作品は、伊藤計劃氏との共作「屍者の帝国」を以前に読んだことがあるだけでした。その感想はいずれ書こうと思っていますが、文章表現がかなり難解でした。 「道化師の蝶」を読む…

『ジェネラル・ルージュの凱旋』:海堂 尊|速水晃一の生き様が心に響く

実に爽快で分かりやすく引き込まれる作品です。主役の速水晃一がかっこよすぎるくらいかっこいい。ジェネラルの称号にも納得の存在感と威厳です。もともと「ジェネラル・ルージュの凱旋」と前作の「ナイチンゲールの沈黙」は一つの物語として執筆されていた…

映画「忍びの国」を観た|伊賀忍者の本性と迫力のアクションに引き込まれる

映画「忍びの国」を観てきました。 小説がかなり面白かった(私の感想ですが)ので、公開されたらすぐに観に行こうと思っていましたがなかなか忙しく、ようやく見に行くことができました。「忍びの国」はもともとオリジナル脚本として書かれ、それをベースに…

『ナイチンゲールの沈黙』:海堂 尊|小夜の歌声が物語を導いていく

前作「チーム・バチスタの栄光」の続編となっていますが、前作から9か月後の話であり事件自体が継続しているわけではありません。東城医大を舞台にした新しい話です。 前作が評価が高かったので期待して読みましたが、何となく消化不良というかイマイチでし…