晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

ーおすすめ記事ー
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『希望の国のエクソダス』:村上 龍|もはや日本に希望はないのか。そして、これが希望の国なのか。

「希望の国のエクソダス」の内容 「希望の国のエクソダス」の感想 時代背景が重要 期待度は高かった 終わりに 「希望の国のエクソダス」の内容 2002年秋、80万人の中学生が学校を捨てた。経済の大停滞が続くなか彼らはネットビジネスを開始、情報戦略を駆使…

『忍びの国』:和田 竜|伊賀忍者の正体を、ここに見た

映画が先か小説が先か悩んだ末に、小説を先に読みました。史実にある「天正伊賀の乱」を背景に描かれているので、フィクションでありながら物語にリアリティが伴います。最後の最後まで手に汗を握ります。歴史小説というよりは、極上のエンターテイメント作…

『チーム・バチスタの栄光』:海堂 尊|意外な犯人を個性的な二人が追い詰める

「チーム・バチスタの栄光」の内容 「チーム・バチスタの栄光」の感想 登場人物が濃い 医療ミステリー 終わりに 「チーム・バチスタの栄光」の内容 東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招…

『ラッシュライフ』:伊坂幸太郎【感想】|収斂するは、一枚の壮大な騙し絵

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「ラッシュライフ」の感想です。 伊坂幸太郎氏の第2作目です。前作「オーデュボンの祈り」でも感じましたが、彼の作品はまるでジグソーパズルが作られていくような感覚です。いろんなピースが嵌まっていき、最後に一つの…

『ヒートアイランド』:垣根涼介|生き残りに挑むアウトローの若者たち

「ヒートアイランド」の内容 「ヒートアイランド」の感想 伝わる緊張感 ストリートギャング 前半のテンポ 終わりに 「ヒートアイランド」の内容 渋谷でファイトパーティーを開き、トップにのし上がったストリートギャング雅。頭のアキとカオルは、仲間が持ち…

『オレたち花のバブル組』:池井戸 潤|敵が強大だからこそ、倍返しが冴える

「オレたち花のバブル組」の内容 「オレたち花のバブル組」の感想 善と悪の明確化 交錯する思惑 隠された陰謀 終わりに 「オレたち花のバブル組」の内容 「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し…

『オレたちバブル入行組』:池井戸 潤|銀行内の闘争は凄まじい

「オレたちバブル入行組」の内容 「オレたちバブル入行組」の感想 ドラマと重なる 爽快感とともに 終わりに 「オレたちバブル入行組」の内容 大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が…

『オーデュボンの祈り』:伊坂幸太郎【感想】|なぜ自分の死を予知できなかったのか?

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「オーデュボンの祈り」の感想です。 人気作家である伊坂幸太郎さんのデビュー作です。この作品で第5回新潮ミステリー倶楽部賞(平成12年)を受賞しています。 私が初めて読んだ伊坂幸太郎さんの本が「オーデュボンの祈り…

『流星の絆』:東野圭吾【感想】|最大の誤算は、妹の恋心だった。

こんにちは。本日は、東野圭吾氏の「流星の絆」の感想です。 「流星の絆」の内容 「流星の絆」の感想 狂わされた人生 復讐計画 終わりに 「流星の絆」の内容 何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を…

『13階段』:高野和明【感想】|無実の死刑囚を救い出せ

こんにちは。本日は、高野和明氏のデビュー作「13階段」の紹介です。 江戸川乱歩賞受賞のミステリーの秀作です。主人公である「三上」と「南郷」が、死刑囚の冤罪を証明するために謎を解明していきます。物語のタイトル「13階段」の意味する死刑制度(作中で…

『神々の山領』:夢枕 獏|未踏に命を懸ける男

「神々の山領」の内容 カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はその男と…

『カラフル』:森 絵都|世界は一色ではない、多彩なんだ

「カラフル」の内容 いいかげんな天使が、一度死んだはずのぼくに言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくはさしてめでたくもない下界…