晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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『深夜特急3 インド・ネパール』:沢木耕太郎|本来の旅の出発地、インドに入国する

シンガポールから、本来の旅の出発地であるインドへと旅立つところから始まります。と言っても、旅の出発地となる「デリー」に向かわず手前の「カルカッタ」へ降り立つところは、いかにも放浪に近い「旅」の醍醐味なのであろう。カルカッタへ行くと決めれば…

『多動力』:堀江貴文|極端な考え方だからこそ物事の本質を突いているのかも。

堀江貴文氏の本を読むのは3冊目になります。「多動力」は、25万部を突破しているようです。直接的で過激な言い方が多いので、賛否が分かれるのは仕方がない。ビジネス書と言うよりは、自己啓発本と感じます。堀江氏の本はまだ3冊目ですが、基本的にビジネ…

『フィッシュストーリー』:伊坂幸太郎【感想】|届けよ、誰かに。頼むから

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「フィッシュストーリー」の感想です。 独立した4つの中編で構成されています。収録作品は、「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」の4作品です。文庫では中編と紹介されていますが…

『陽気なギャングの日常と襲撃』:伊坂幸太郎【感想】|4つの奇妙な事件と銀行襲撃の裏に・・・

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「陽気なギャングの日常と襲撃」の感想です。 何も考えずに読めて、単純に笑えて楽しめる極上のエンターテイメント作品です。特に、深いメッセージ性は感じません。だからこそ、気楽に読めます。「魔王」のメッセージ性の…

『四月になれば彼女は』:川村元気|現在と過去。ふたつの時間軸で物語は描かれる

川村元気さんの本を読むのは初めてです。「世界から猫が消えたなら」の作家として知っていました。この本を読むにあたり経歴を調べてみると、あまりに有名な映画プロデューサーということを知りました。小説「世界から猫が消えたなら」も100万部以上を売り上…

定期「2018年1月(睦月)」の読書本

2018年。最初の月の読書本は、11冊でした。あまり読まなかったな、という印象です。今月は、伊坂幸太郎が3冊。沢木耕太郎が2冊。アガサ・クリスティーが2冊。特定の作家さんに偏ってしまいました。それでは、私のおすすめ度合いを。 おすすめ度★★★★★ 深夜…

『ミュータンス・ミュータント』:島谷浩幸|歯のない死体の謎を解く

本格歯科ミステリー!初めて聞くジャンルです。ジャンルはともかく、帯を見る限りとても斬新な設定のミステリー作品だと思わせます。連続変死体。しかも、死体には歯が全く残っていない。一体、どういうことなのか?何が起こっているのか?期待が膨らみます…

映画「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」を観た

前作「フォースの覚醒」公開から2年。続編の「最後のジェダイ」を観てきました。去年の公開日直後に観に行く予定が、いろいろと忙しくようやく映画館で鑑賞することが叶いました。「フォースの覚醒」の終わり方があまりにも次作に期待感を持たせる終わり方…

【2022年4月更新】「伊坂幸太郎作品」出版順一覧 読むなら出版順がベスト!

2022-4-27 ご覧いただきありがとうございます。今回は、伊坂幸太郎さんの「作品一覧 出版順」です。 私が、特に好きな作家の一人である「伊坂幸太郎」さん。 彼が作り出す小説の世界は、読者を惹きつけ離さない魅力があります。その魅力は、軽妙な会話や緻密…

『終末のフール』:伊坂幸太郎【感想】|この命をあきらめない。生きる道のあるかぎり。

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「週末のフール」の感想です。 「八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する」 ハリウッド映画では、よくある設定です。その危機を脱するため、リーダーシップを発揮する指導者や危険を顧みず立ち向かう英雄を描くのが、こ…

『砂漠』:伊坂幸太郎【感想】|世界はきっと変えられる

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「砂漠」の感想です。 面白かった。感動もある。あっという間に読み終わってしまいました。自分が大学生だった頃を思い出し、登場する人物たちに共感しながら読んだからこそ面白かった。自分が大学生の時に、小説の中のよ…

『魔王』:伊坂幸太郎【感想】|ねぇ、どう思う?

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「魔王」の感想です。 表題作「魔王」と、その5年後を描いた「呼吸」の中編2編から成る小説です。これまでの著者の小説とは、かなり違います。伊坂幸太郎と言えば、伏線を張り、最後に回収する。その手腕が並外れている…