「ノルウェイの森」は、過去に一度読んでいます。高校生か大学生くらいの時です。内容はあまり覚えていませんでしたが、性的描写が際立つ恋愛小説だという認識だったように記憶しています。今回、数十年ぶりに読み返しました。 「ノルウェイの森」の内容 「…
第141回芥川賞受賞作です。30歳を過ぎて結婚した夫婦の20年間を描いた作品。20年間という長い期間を描きながら、あまり時間の経過を感じませんでした。何だか時間が一定のスピードで進んでいないと感じる小説です。 「終の住処」の内容 「終の住処」の感想 …
少し前の話ですが、映画「BLAME!(ブラム)」を観ました。私は「BLAME!」というマンガがあることも知らなかったので、全くの白紙の状態で映画を観ましたが、面白かった。映画館で観て良かった。というのが率直な感想です。 映画を観た後、原作を読み、ネット…
読み始めると止まらない。一気読みでした。ドラマを先に見ていたので、ストーリーは分かっていました。それでも面白い。ドラマは、ほぼ原作に忠実に再現されていたように感じます。 同じ池井戸潤の作品でも、半沢直樹と比べられることが多いです。半沢直樹の…
知り合いに薦められて「聖の青春」を読みました。私は、村山聖九段(九段は追贈)という棋士を知りませんでした。村山九段は、私よりも4歳年上です。彼が29歳で死去した時に、私は25歳。村山九段が将棋界で活躍していた当時、私は十分に彼の存在を知る…
第157回芥川賞受賞作です。主人公である今野の日常を、時間の経過とともに淡々と綴っていく。そんな小説です。淡々と語っているに過ぎないような小説であったとしても、著者には明確な意図があって作られた小説であることには間違いありません。ただ、多くの…
ブラック企業に勤める青山 隆が主人公。タイトルが「ちょっと今から仕事やめてくる」。タイトル通りの内容で、特に意外性もなく、淡々と読み進み、あっという間に読み終わってしまいました。テーマは、とても深いです。社会問題となっているブラック企業で働…
2003年10月〜2004年4月にかけて実施された第1回本屋大賞の受賞作一覧です。 大賞 『博士の愛した数式』小川 洋子 【得点:202点】 2位 『クライマーズ・ハイ』横山 秀夫 【得点:148点】 3位 『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂 幸太郎 【得点:111点】 …
宇宙に興味を持っている人・持っていた人は、結構いるはずです。私も子供の頃に夜空を見上げ、宇宙の壮大さに心を奪われました。宇宙に関わる仕事にも多種多様なものがあります。物理的見地から宇宙を研究する科学者。天文学者。その中でも、実際に宇宙に行…
堀江貴文さんの本を読むのは初めてです。私は、堀江さんと同い年です。彼が球団買収やニッポン放送買収、衆議院総選挙など世間を騒がせていた当時、とても同い年だとは思えませんでした。賛否ありますが、バイタリティ溢れる人で時代の寵児としてマスコミを…
「塩の街」「海の底」と並び、自衛隊三部作の航空自衛隊編「空の中」です。三部作の中では、この「空の中」が一番読み応えがありました。ページ数からも分かる通り、一番ボリュームがあったということもあります。 「塩の街」よりは多少ましですが、非現実的…
主人公の「サンちゃん(妻)」が、夫とそっくりの顔になっていくところから始まります。夫婦間の関係性を描いた作品なのかな、と思いつつ読み進めていきました。結末に至ると「もしかしてオカルト?」なのかな、と感じます。読後は、ボンヤリとした気持ち悪…