晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ベルリンは晴れているか』:深緑 野分【感想】|瓦礫の街で彼女の目に映る空は何色か

こんにちは。本日は、深緑 野分さんの「ベルリンは晴れているか」の感想です。 2019年本屋大賞第3位 第160回直木賞候補 「このミステリーがすごい!2019年版」第2位 書き出せばキリがないくらい高い評価を得ています。第二次世界大戦後のドイツを舞台にし…

『疑う力』:堀江貴文【感想】|「常識」の99%はウソである

堀江貴文らしいインパクトのあるタイトルです。「常識の99%はウソである」という言葉は意味が深い。100%嘘なら信じなければいいだけですが、1%でも真実が含まれているなら見極める力が必要になります。すなわち「疑う力」を養わなければなりません。 一冊…

『V.T.R.』:辻村深月【感想】|アタシはあなたを愛してる

「スロウハイツの神様」に登場した人気作家「チヨダ・コーキ」のデビュー作という設定です。作中作家の作品なので、チヨダ・コーキの個性を意識しているのが感じ取れます。中高生向けのライトノベル風でありボリュームも少ない。 『スロウハイツの神様』:辻…

『愛なき世界』:三浦しをん【感想】|恋のライバルは草でした

こんにちは。本日は、三浦しをんさんの「愛なき世界」の感想です。 タイトルを見ると、人間の内面性を描いた重厚で考えさせられる作品だと思わせます。実際に読んでみると、かなりライトな印象です。文章が読みやすいし、テンポもいいからかもしれません。た…

『超筋トレが最強のソリューションである』筋肉が人生を変える超科学的な理由【感想】

筋トレの指南本ではなく、筋トレの素晴らしさを語りかけてきます。筋トレに対する愛を感じます。その上で面白い。著者の経験から、筋トレが人生に与えるポジティブな面を真正面から伝えています。 筋トレと健康 筋トレとスポーツ 筋トレとダイエット 筋トレ…

『わたしを離さないで』:カズオ・イシグロ【感想】|彼女たちの人生の意味は・・・

カズオ・イシグロの作品を読むのは3作目になります。綾瀬はるか主演でドラマ化されており、映画化もされています。内容は何となく知っていましたが、読んでみると登場人物の心の内が想像以上に奥深い。原文でなく日本語訳なので、カズオ・イシグロの文体・…

定期「2019年12月(師走)」の読書本

平成から令和へと変わった2019年も最後の月です。1年を振り返ると、いろんなことがあったなと思います。12月の読書本は9作品、13冊です。では、12月のおすすめ度合いです。 おすすめ度★★★★★ 有頂天家族 森見登美彦 キャプテンサンダーボルト 阿部和重、伊…

『ひと』:小野寺 史宜【感想】|たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。

こんにちは。本日は、小野寺 史宜氏の「ひと」の感想です。 2019年本屋大賞第2位。人との繋がりを描いた作品です。生きていく上で大事なものはいろいろありますが、人との繋がりもそのうちの一つです。誰にも関わらず、たった一人で生きていくことは難しい…

『モチベーション革命』:尾原 和啓【感想】|輝く若者のモチベーションマネージメント

「モチベーション」はよく聞く言葉です。やる気・意欲・目的意識といったところでしょうか。人生を充実させるためには重要な要素です。何のために生きるのか。どのように行動するのかは人生の命題です。 仕事に対するモチベーションも重要です。人生において…

『ある男』:平野 啓一郎【感想】|愛したはずの夫はまったくの別人だった

こんにちは。本日は、平野 啓一郎氏の「ある男」の感想です。 2019年本屋大賞第5位。過去が人を形作るならば、人を愛することは積み上げてきた過去も含めて愛することになります。偽りの過去であったならば、現在の愛はどうなるのか。そもそも愛の対象とは…