晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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『サブマリン』:伊坂幸太郎【感想】|偶然なのか、運命か?暗い深海からの声を見つけたい。

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「サブマリン」の感想です。 「チルドレン」から12年振りに「陣内」が戻ってきました。伊坂作品の中でも、陣内は魅力的なキャラクターです。破天荒で無茶な人物ですが、言葉や行動には人生の真理を感じることがあります。…

『まほろ駅前番外地』:三浦しをん【感想】|愉快な奴らが帰ってきた

こんにちは。本日は、三浦しをん氏の「まほろ駅前番外地」の感想です。 「まほろ駅前多田便利軒」の続編ですが、続編というよりは番外編の印象です。スピンアウトストーリーを含む七つの短編で構成されています。主要登場人物の日常や人生が描き出されます。…

『流浪の月』:凪良 ゆう【感想】|せっかくの善意を、わたしは捨てていく。

こんにちは。本日は、2020年本屋大賞"大賞"受賞作、凪良 ゆう氏の「流浪の月」の感想です。 読み始めると一気に最後まで読み切ってしまうほど引き込まれます。一体、何に引き込まれるのだろうか。主人公たちの生き方に共感したのではなく、人間同士の関わり…

『フェルマーの最終定理』:サイモン・シン【感想】

こんにちは。本日は、サイモン・シン氏の「フェルマーの最終定理」の感想です。 約3世紀、多くの数学者が挑んで証明できなかったフェルマーの最終定理。存在することは知っていましたが、それほど意識したことはありません。どれほど難問なのか実感もなかっ…

『クジラアタマの王様』:伊坂幸太郎【感想】|未来を切り拓くのは、誰だ

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「クジラアタマの王様」の感想です。 小説の間にコミックパートを挟んだ作品です。作品の一部として絵が存在します。 文章でアクションや立ち回りを表現することも小説の醍醐味ですが、一方で、絵で表現した方が直接的に…

『火のないところに煙は』:芦沢 央【感想】|絶対に疑ってはいけないの

こんにちは。本日は、2019年本屋大賞第9位、芦沢 央さんの「火のないところに煙は」の感想です。 ミステリー作家が書いたホラー小説です。正直なところ、ホラーや怪談は苦手な分野です。小説で読むことはあまりありませんし、映画も極力観ないことにしてい…

『後悔しない超選択術』:メンタリストDaiGo【感想】|人生を左右する選択は1日70回

こんにちは。本日は、メンタリストDaiGo氏の「後悔しない超選択術」の紹介です。 メディアに登場する機会も多いので知名度は抜群です。著作も多いですが、読むのは初めてです。自己啓発というよりはノウハウ本でしょうか。メンタリストの知識と経験を使い、…

『ABC殺人事件』:アガサ・クリスティ【感想】|ポアロのもとに届けられた挑戦状

こんにちは。本日は、アガサ・クリスティの「ABC殺人事件」の感想です。 アガサ・クリスティの代表作のひとつで、エルキュール・ポアロシリーズの長編第11作目です。長編だけでも33作品ありますが、その中でも人気の作品です。アガサ・クリスティ自身は、ポ…

『ムゲンのⅰ』:知念 実希人【感想】|すべては繋がり、世界は一変する。

こんにちは。本日は、2020年本屋大賞第8位、知念実希人氏の「ムゲンのⅰ」の感想です。 2018年と2019年に続き、3年連続で本屋大賞にノミネートされています。医師である著者が描く作品は、医療が舞台になることが多い。本作は「イレス」という原因不明の病…

『燃えよ剣』:司馬遼太郎【感想】|新選組をつくりあげた男

こんにちは。本日は、司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」の感想です。 幕末の激動期は多くの魅力的な人物を生み出しました。「燃えよ剣」は、新選組副長の土方歳三が主人公です。幕末は、どの立場から眺めるかで見え方が全く違ってきます。「竜馬がゆく」は未読です…

『眠りの森』:東野圭吾【感想】|沈黙を続ける限り、苦しみは消えない

こんにちは。本日は、東野圭吾氏の「眠りの森」の感想です。 加賀恭一郎シリーズの第二作目。前作「卒業」で大学生だった加賀は、本作では刑事になっています。刑事の加賀恭一郎が、どのようにして事件を解決していくのか楽しみです。 本作での加賀恭一郎は3…

定期「2020年4月(卯月)」の読書本

新年度が始まる4月ですが、コロナ禍で不安ばかりが増していきます。外出を自粛していても、コロナの状況が気になり、ゆっくりと本を読む落ち着いた気持ちになかなかなれない状況でした。 4月の読書本は7作品です。2020年本屋大賞関連が4作品でした。4月…