晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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『スマホを落としただけなのに』:志賀 晃【感想】|「落としただけ」では済まない

第15回「このミステリーがすごい」の隠し玉として加筆・修正の後、発刊された作品。北川景子主演で映画化もされています。ミステリーというよりは、サスペンスホラーと言ったところでしょうか。謎解きの要素もありますが、追い詰められていく恐怖感が前面に…

定期「2019年2月(如月)」の読書本

2月の読書本は6冊でした。このペースだと、年間100冊に満たないでしょう。100冊を目指している訳ではないですが、読みたい本がどんどん溜まっていってしまいます。それでは2月のおすすめ度合いです。 おすすめ度★★★★★ 盤上の向日葵 柚月裕子 おすすめ度★★…

『ソードアート・オンライン8 アーリー・アンド・レイト』:川原 礫【感想】|在りし日のキリトの苦悩が描かれる

第2巻以来の短編集です。解放前のアインクラッドを舞台にした短編が2話。ファントム・バレット後のALOを舞台にした短編が1話。久しぶりにアインクラッド解放前の緊張感を味わうことが出来ます。SAO、ALO、GGOと舞台を変えてきましたが、やはりアインクラ…

「辻村深月 長編小説」読む順番は出版順がいい?【随時更新】

人気作家の一人である「辻村深月」さん。彼女が新刊を出版すると、それだけで話題に上がります。これまで出版されてきた素晴らしい作品が、現在の地位と人気を築いているのでしょう。 長編だけでもかなりの作品数です。私も全てを読んでいる訳ではありません…

『星をつなぐ手 ー桜風堂ものがたりー』:村山早紀【感想】|町の書店が消えた時、失ったものの大きさに気付くのだろうか

第14回本屋大賞5位の「桜風堂ものがたり」の続編。桜風堂で働くことになった月原一整のその後だけでなく、銀河堂書店の書店員たちのその後も描かれています。書店員である彼らを描くことで、町の書店が置かれている厳しい現状をテーマにしているのは前作と…

映画「アリータ:バトル・エンジェル」を観た

木城ゆきと氏の「銃夢」は読んでいません。原作との比較は出来ませんので、純粋に映画だけの感想になります。原作を知っている方はいろいろ思うところがあると思いますが、原作を知らない者の感想ということでご容赦ください。 映画『アリータ:バトル・エン…

『盤上の向日葵』:柚月裕子【感想】|彼が思った「潮時」とは一体・・・

第15回本屋大賞第2位のミステリー小説です。ミステリー小説でありながら、ヒューマンドラマとしての側面を強く感じます。死体遺棄事件の謎を解明するミステリーですが、序章の段階で事件に関わる人物が特定されています。異例の経歴を持ってプロ棋士になっ…

『ひとつむぎの手』:知念実希人【感想】|医師として、人として、一番大切なものは何か

こんにちは。本日は、知念実希人氏の「ひとつむぎの手」の感想です。 2019年本屋大賞ノミネート作品。大学病院の心臓外科を舞台に描かれる生々しい医師の姿は、医師である著者だからこそ描けるのでしょう。ミステリーの要素を含みながらも、医者の矜持を描い…

『水底フェスタ』:辻村深月【感想】|偽りの平穏に押し潰される

読後の喪失感が胸を強く圧迫しました。村社会の実態が明らかになるにつれ、息が詰まるような閉塞感が襲います。ムツシロ・ロック・フェスティバル(ムツシロック)という開放的で躍動感溢れるロックフェスを始まりにすることで、その後の睦ッ代村の閉鎖性が…

2018年本屋大賞の受賞作

2017年11月〜2018年4月にかけて実施された第15回本屋大賞の受賞作一覧です。 大賞 『かがみの孤城』辻村深月 【得点:651.0点】 2位 『盤上の向日葵』柚月裕子 【得点:283.5点】 3位 『屍人荘の殺人』今村昌弘 【得点:255.0点】 4位 『たゆたえども沈ま…

『誰か』:宮部みゆき【感想】|家族だからこそ逃れられない

杉村三郎シリーズの第一弾。読者は杉村三郎の視点を通じて、事件の真相に迫っていきます。杉村三郎は普通のサラリーマンです。特別な能力を有していないので、彼の視点で描かれる世界は馴染みやすい。彼が考えていることも共感しやすい。謎が輻輳していても…

定期「2019年1月(睦月)」の読書本

2019年最初の月の読書本です。1月の読書本は6冊でした。最近は月10冊に届かないペースです。読みたい本はたくさんあるのですが、読書ペースが追い付いていかない。1月は「図書館の魔女」を読むのに時間を費やしました。それではおすすめ度を紹介します。「お…