晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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『謎解きはディナーのあとで2』:東川篤哉【感想】|影山の推理が再び・・・

同タイトルの続編です。前作は2011年の本屋大賞を受賞しています。執事の影山を安楽椅子探偵に見立てたミステリー作品ですが、コメディの要素も含まれてます。緻密に計算されたミステリーとコメディの組み合わせが絶妙です。どちらかと言えばコメディ色の方…

『ソードアート・オンライン12 アリシゼーション・ライジング』:川原 礫【感想】|セントラル・カセドラルを駆け上がる

エルドリエ・シンセシス・サーティワンを退け、デュソルバート・シンセシス・セブンの矢から何とか逃れたキリトたちが飛び込んだ大図書室。大図書室に住まう少女「カーディナル」との邂逅で前巻は終わりました。彼女の正体は少しだけ明かされています。 本巻…

『メモの魔力』:前田裕二【感想】|メモに対する意識が変わる

著者は有名な実業家の一人です。メディアに露出する機会もあるので、知っている人も多いでしょう。私もTVで見たことがあります。その時は、彼のメモについて特集していたように記憶しています。どこでもメモを取るという姿です。その記憶があったので、本書…

『魔眼の匣の殺人』:今村昌弘【感想】|予言の裏にある真実は・・・

「屍人荘の殺人」では、ゾンビを使ったクローズド・サークルに驚かされました。クローズド・サークルの作り方として新鮮であり、バイオテロという根拠を持ってきているので全くの虚構とは思わせないところがありました。そうは言っても現実味があるという訳…

定期「2019年5月(皐月)」の読書本

令和になり、新しい時代が始まりました。日本中がお祝いムードに溢れていたように思います。明るいニュースは誰もが歓迎するということです。5月の読書本は6作品です。冊数は7冊でした。それでは、5月の自分勝手なおすすめ度を・・・。 おすすめ度★★★★★ …

『死神の浮力』:伊坂幸太郎【感想】|おまえはまだ死なない。俺がついているから。

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「死神の浮力」の感想です。 「死神の精度」で登場した新しい死神像は、とても独特でユーモアに富んでいました。前作を読んでからかなり経ちますが、千葉の印象は薄まっていません。インパクトが大きかったということです…

『ソードアート・オンライン11 アリシゼーション・ターニング』:川原 礫【感想】|物語が大きく動く

タイトル「ターニング」は、ターニングポイントを意味するのでしょう。物語の転換点かどうか分かりませんが、少なくとも事態が大きく動いたのは間違いありません。キリトたちの計画通りに進んできた道のりが、ある事件をきっかけに思わぬ方向に展開していき…

『水車館の殺人』綾辻行人【感想】|1年前と現在が繋がった時・・・

綾辻行人の館シリーズの第二作目。「十角館の殺人」の次作の構想をしている際に、館シリーズを思いついたと述べています。館シリーズの第二作目ですが、著者がシリーズを意識して執筆した最初の作品です。 「十角館の殺人」を読んだ時、私は伏線らしい伏線を…

『子どもたちは夜と遊ぶ』:辻村深月【感想】|浅葱に救いはあったのだろうか

文庫で1,000頁を超える長編です。結末で明かされた謎の答えがあまりに予想外でした。読んできたことの整合性を確認したくなったので2度読みです。ミステリー小説で謎が明かされると、これまでの出来事に意味が与えられ、納得感と充実感があるものです。結末…

定期「2019年4月(卯月)」の読書本

新年度が始まった4月です。慌ただしい中にも、新鮮な気持ちになる時期だと思います。4月の読書本は6作品でした。文庫で上下巻に分かれているものもありましたので、冊数で言えば9冊になります。 4月のおすすめ度合いです。ちなみに「おすすめ度★★★★★」…

『革命のファンファーレ』:西野亮廣【感想】|納得できるが、どことなく違和感が・・・

西野亮廣の本を読むのは初めてです。それほど興味のある人ではなかったので、芸人としても作家やクリエイターとしてもよく知りません。ただ「革命のファンファーレ」は話題になった本なので手に取りました。 彼が出版した絵本「えんとつ町のプペル」の制作、…

『ガソリン生活』:伊坂幸太郎【感想】|緑デミオは今日も走る!

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「ガソリン生活」の感想です。 車を擬人化していますが、仙台を舞台にした現実的(?)な物語です。登場するエピソードは、結構物騒なものが多い。普通に生活していれば到底巻き込まれないようなことばかりです。 しかし…