晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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『有頂天家族』:森見登美彦【感想】|面白きことは良きことなり!

京都を舞台にした現実と非現実が混ざり合ったファンタジー。森見ワールドに引き込まれます。舞台は現実の京都でありながら、登場人物は虚構です。両者が混沌とする世界には不思議と違和感がありません。京都という土地の深淵さでしょうか。 天狗と狸と人間が…

『ソードアート・オンライン18 アリシゼーション・ラスティング』:川原 礫【感想】|キリトの復活

「ソードアート・オンライン9 アリシゼーション・ビギニング」から始まった物語が完結します。人界VSダークテリトリーのアンダーワールド大戦は、アンダーワールドVSリアルワールドの側面も含んできています。戦争はアリスと関係なく進んでいきます。 ガブリ…

『魔法のコンパス』:西野亮廣【感想】|ドキドキしながら仕事してる?

西野亮廣の本は「革命のファンファーレ」に続き2作目です。出版順で言えば、逆になります。基本的に同じような内容のことが多く書かれています。それだけブレないということかもしれません。彼の生き方の根本を「指針」という形で表現しています。納得や感…

『天空の蜂』:東野圭吾【感想】|標的は原発。人質は国民。

2015年に、江口洋介主演で映画化されています。本木雅弘、綾野剛、仲間由紀恵などそうそうたるメンバーが出演しています。大画面の迫力に圧倒されました。小説を読むと細部の違いに気付きますが違和感はあまりありません。 小説は1995年に刊行されていますの…

『天使と悪魔』:ダン・ブラウン【感想】:ターゲットはヴァチカン

ロバート・ラングドンシリーズの第一作目。第二作目の「ダ・ヴィンチ・コード」が世界的にヒットし、どちらも映画化されています。「ダ・ヴィンチ・コード」が先に上映されていますが、小説は「天使と悪魔」が先です。「天使と悪魔」の映画を観たのはかなり…

定期「2019年11月(霜月)」の読書本

徐々に日が短くなり、寒さも増していく季節です。秋も終わり冬へと移り変わっていきます。 11月の読書本は、10冊でした。私のおすすめ度です。 おすすめ度★★★★★ そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ おすすめ度★★★★ ナポレオン3 転落篇 佐藤 賢一 読書する…

『人形館の殺人』:綾辻行人【感想】|打ち砕かれる世界の音を聴け

館シリーズの四作目。新本格ミステリーを打ち立てたシリーズです。「十角館」「水車館」「迷路館」は、館の中というクローズドサークルで起きた殺人を解明する王道ミステリーです。様々なトリックと複雑な人間関係を組み合わせ、納得感のある結末でした。本…

『優しい死神の飼い方』:知念 実希人【感想】|事件に挑む”死神”はゴールデンレトリバー

最初に目を引くのが文庫表紙です。柔らかい印象の絵に加え、タイトルに優しいの文字が。死神との対比が気になります。 ホスピスを舞台にした物語は、いかにも現役医師の著者らしい。余命を知った患者たちの精神がミステリーの要素になるのでホスピスは重要で…

『読書する人だけがたどり着ける場所』:齋藤 孝【感想】|本物の教養は、読書で身につく

読書は素晴らしいものです。成長を促すのはもちろんですが、そもそも楽しいし、難しいことでもありません。本書を読むとハッとさせられることが多い。読書は情報を集めるためだけのものではありません。ネットで情報取集することとは全く違うものなのです。 …

『ソードアート・オンライン17 アリシゼーション・アウェイクニング』:川原 礫【感想】

アンダーワールド大戦も佳境に入り一進一退を繰り返します。消耗戦の様相を呈してきました。ダークテリトリー軍も個々の人物が描かれ、それぞれに個性的になってきます。ダークテリトリー軍の全てが完全な悪ではないことが分かってきます。悪の定義にもより…

『ナポレオン3 転落篇』:佐藤 賢一【感想】|果たすべき、使命がある

転落篇が一番スピード感があります。二度の退位と復権、そして人生の終末へと続きます。ナポレオンの失脚は、フランス国家の変革です。一族を次々と王に任じれば、敵を作ることになるのは明白です。王政を排したフランス革命を知っているナポレオンが何故で…

『ナポレオン2 野望篇』:佐藤 賢一【感想】|世界を、手に入れろ

イタリアで勝利を得て、パリに凱旋します。英雄としてフランスでの存在感は増し、結果、イギリス方面軍司令官に任じられます。イギリスはフランスにとって大きな敵だからです。ナポレオンにとって厳しい敵であることは間違いありません。少なくとも海戦にお…