晴耕雨読で生きる

本を読み、感想や書評を綴るブログです。主に小説。

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『medium 霊媒探偵城塚翡翠』:相沢沙呼【感想】|すべてが、伏線。

こんにちは。本日は、2020年本屋大賞第6位、相沢沙呼氏の「medium 霊媒探偵城塚翡翠」の感想です。 4話で構成されていて、各話で事件が起こり、犯人を突き止めていきます。霊媒探偵 城塚翡翠と推理作家 香月史郎の二人で謎を解きます。各話の間にインター…

『店長がバカすぎて』:早見 和真【感想】|マジ、辞めてやる!

こんにちは。本日は、2020年本屋大賞第9位、早見 和真氏「店長がバカすぎて」の感想です。 書店を舞台にした書店員の物語で、契約社員「谷原京子」の一人称で描かれます。第一話から最終話(第六話)までの短編六話で構成され、全てを通じてひとつの物語に…

『線は、僕を描く』:砥上 裕將【感想】|「線」の芸術が、「僕」を救う

こんにちは。本日は、2020年本屋大賞第3位、砥上 裕將 著「線は、僕を描く」の感想です。 水墨画を題材にした芸術小説の一面に加え、青春小説の一面もあります。恋愛を中心とした青春小説ではなく、主人公「青山霜介」の喪失と再生の物語です。著者の砥上裕…

『アクセル・ワールド 02 紅の暴風姫』:川原 礫【感想】

こんにちは。本日は、川原 礫氏の「アクセル・ワールド02 紅の暴風姫」の感想です。 第1巻で、ブラック・ロータスが加速世界に復活(帰還)しました。同時に、彼女のレギオン「ネガ・ネビュラス」も。 思考を加速するブレイン・バーストは単なる格闘ゲーム…

2020年本屋大賞の受賞作

2019年12月〜2020年4月にかけて実施された第17回本屋大賞の受賞作一覧です。 大賞 『流浪の月』凪良ゆう 【得点:432.0点】 2位 『ライオンのおやつ』小川糸 【得点:380.0点】 3位 『線は、僕を描く』砥上裕將 【得点:327.0点】 4位 『ノースライト』横…

定期「2020年3月(弥生)」の読書本

段々と暖かくなっていく季節。爽やかな季節のはずが、世間はコロナで・・・。 三月の読書本は、8作品でした。私のおすすめ度です。 おすすめ度★★★★★ ペンギン・ハイウェイ 森見 登美彦 クドリャフカの順番 米澤穂信 おすすめ度★★★★ アクセル・ワールド 01 …

『ペンギン・ハイウェイ』:森見 登美彦【感想】|ぼくは知りたい。

こんにちは。本日は、森見 登美彦氏の「ペンギン・ハイウェイ」の感想です。 森見登美彦氏の小説は、現実世界とファンタジーが混ざり合い独特の世界観を生み出します。「ペンギン・ハイウェイ」はアニメ映画化されていますが、未視聴なので比較はできません…

『パラレルワールド・ラブストーリー』:東野圭吾【感想】|真実の世界はどっちだ?

こんにちは。本日は、東野圭吾氏の「パラレルワールド・ラブストーリー」の感想です。 2019年に公開された同名映画の原作小説です。小説の発刊は1995年なので、映画は最近ですが小説はかなり昔です。恋愛小説とミステリー小説を組み合わせた内容です。映画は…

『アクセル・ワールド 01 黒雪姫の帰還』:川原 礫【感想】

こんにちは。本日は、川原 礫氏の「アクセル・ワールド01 黒雪姫の帰還」の感想です。 本作は第15回電撃小説大賞「大賞」受賞作です。川原 礫氏の「ソードアート・オンライン」を読んで、「アクセル・ワールド」も読み始めました。いまさら感もありますが。 …

『時限病棟』:知念 実希人【感想】|タイムリミットは6時間。脱出できるのか

本日は、知念 実希人氏の「時限病棟」の感想です。ネタバレもありますので、未読の方はご注意ください。 仮面病棟の続編のように見えますが、ストーリーは繋がっていません。両者に共通するのは、舞台が田所病院であることとピエロが鍵のふたつです。この二…

『ジャイロスコープ』:伊坂幸太郎【感想】|文庫オリジナル短編集

こんにちは。本日は、伊坂幸太郎氏の「ジャイロスコープ」の感想です。 デビュー15周年という節目を記念して発刊された文庫オリジナルの短編集。ジャイロスコープのために書き下ろされたのは、最終話「後ろの声がうるさい」のみです。他の短編はアンソロジー…

『遠まわりする雛』:米澤穂信【感想 後半】|奉太郎たちの一年間の軌跡

【感想 前半】に続く、後半の四短編の感想です。 「遠まわりする雛」の内容 「遠まわりする雛」の感想 心あたりのある者は あきましておめでとう 手作りチョコレート事件 遠まわりする雛 終わりに 「遠まわりする雛」の内容 省エネをモットーとする折木奉太…